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THE KING OF FIGHTERS XIV 【ざ きんぐ おぶ ふぁいたーず ふぉーてぃーん】 ジャンル 対戦格闘アクション 対応機種 プレイステーション4Windows(Steam)アーケード(NESICAxLive2) 発売元 SNK 開発元 SNK【Win】Abstraction Games 発売日 【PS4】2016年8月25日【Win】2017年6月16日【AC】2017年6月29日 レーティング CERO C(15才以上対象) 判定 良作 THE KING OF FIGHTERSシリーズ 概要 ゲームシステム 登場キャラクター 評価点 賛否両論点 問題点 総評 余談 その後の展開 概要 前作(『KOF XIII』)から実に6年ぶりの『KOF』シリーズ第14作。 前作までと異なり、業務用ではなく家庭用が初出ということや、キャラクターモデルが『KOF MAXIMUM IMPACT』シリーズ以来のフル3D化となり、且つ奥行移動などがない所謂「2.5D格闘」となった点が大きく異なっている。 後発となったAC版は現在タイトーがACで展開しているダウンロードコンテンツシステムである「NESICAxLive2(*1)」のサービス開始と同日に稼働が開始された。 ストーリーは新局面を迎え、中国チームの新キャラクターである「シュンエイ」を中心とした物語が展開されるものの、現時点ではこれまでのような「〇〇編」という名称は決まっていない。 ゲームシステム 基本システムは従来と同様。『XIII』までに培ってきた「弱強のパンチ・キック攻撃」「ふっとばし攻撃」「三種類の特殊ジャンプ」「走るタイプのダッシュ・緊急回避により接近がしやすくスピーディーな攻防」が核となる面白さは本作にも引き継がれている。 ゲージシステムも過去作品のものに近いが、以下のような変更点がある。 『 98』『2002』等と同様にパワーゲージ1本を消費して一定時間パワーアップする「MAXモード」が発動可能。ただし効果内容が従来のような攻撃力アップではなく、「残り時間を消費してEX必殺技が使用可能」になるというものになっている。 『XIII』から登場した、必殺技の強化版である「EX必殺技」だが、本作では通常状態からEX必殺技を出すことはできず、このモードの専用ゲージ(制限時間)の約25%を消費することで初めて発動できるようになる。 EX必殺技は今作からはスーパーキャンセルは不可になったが(ただし一部は除く)全体的に当てた後に追撃可能なものが多く、本作における連続技の主なコンボパーツとなる。 通常技・特殊技をキャンセルしてパワーMAXを発動する「クイックMAXモード」も存在。クイック発動した場合は通常より効果時間が半減する。 「超必殺技」はゲージ1本を消費する通常のものに加え、ボタン同時押しで2本を消費することで超必殺技が強化される「MAX超必殺技」と、ゲージ3本を消費してより高威力かつ派手な演出となる「CLIMAX超必殺技」が存在する。 なお、MAXモード中はボタンを同時押ししなくてもゲージ1本で「MAX超必殺技」が、そしてゲージ2本で「CLIMAX超必殺技」が使用できるようになるが、いずれも使った時点でMAXモードが終了する。 必殺技から超必殺技に繋げる「スーパーキャンセル」や、超必殺技からMAX超必殺技に繋げる「アドバンスキャンセル」に加え、さらに超必殺技からCLIMAX超必殺技に繋げる「クライマックスキャンセル」が存在。同じ超必殺技でキャンセルすることはできない。 2010年代の格闘ゲームの風潮に沿って、近距離で立ち状態からの弱パンチボタン連打で自動的に必殺技・超必殺技まで繋げる「 ラッシュ 」というシステムも用意されている。 地上ふっとばし攻撃を当てた時の吹き飛びが変化しており、地上の相手に当てると相手を相手側の画面端まで吹き飛ばし、端に到達すると膝から崩れ落ちるようにダウンさせるようになった。 膝崩れダウン時には追撃可能になっており、画面端近くで当てた時のリターンが上がっている。 細かい所では「立ちしゃがみガード切り替えでガードポーズをとり続ける」仕様、通称屈伸が削除され、投げが決まりやすくなった。 登場キャラクター + ... ○は本編シリーズ初登場キャラ(うち太字は完全新キャラ)、●はXI以前からの復活キャラ(外伝作品は除外) 中国チーム ○シュンエイ、●タン・フー・ルー(*2)、○明天君 日本チーム 草薙京、二階堂紅丸、大門五郎 八神チーム 八神庵、マチュア、バイス K チーム K 、クーラ・ダイアモンド、マキシマ 餓狼伝説チーム テリー・ボガード、アンディ・ボガード、ジョー・ヒガシ 龍虎の拳チーム リョウ・サカザキ、ロバート・ガルシア、ユリ・サカザキ 怒チーム ラルフ、クラーク、レオナ サイコソルジャーチーム 麻宮アテナ、椎拳崇、鎮元斎 女性格闘家チーム 不知火舞、キング、○アリス 異世界チーム ○ナコルル(*3)、○ムイムイ、○ラブハート キムチーム キム、○ガンイル、○ルオン 悪人チーム ○ザナドゥ、●チャン・コーハン、●チョイ・ボンゲ オフィシャル招待チーム ○シルヴィ・ポーラ・ポーラ、○ククリ、○ミアン 南米チーム ○ネルソン、○サリナ、○バンデラス・ハットリ メキシコチーム ●ラモン、●アンヘル、●キング・オブ・ダイナソー(*4) サウスタウンチーム ●ギース・ハワード、ビリー・カーン、○ハイン ボスキャラ ○アントノフ、○バース Ver2.00追加キャラ ●ウィップ、●山崎竜二、●ヴァネッサ、○ロック・ハワード(*5) Ver3.00追加キャラ ●ハイデルン、●オズワルド、○ナジュド、●ブルー・マリー 評価点 操作性などは従来のKOFほぼそのまま 2.5Dグラフィックの格闘ゲームがスタンダードになってきた中、本作も3Dグラフィックでありながら2D時代の操作感や駆け引きを損なっておらず、ラッシュなど初心者向けのシステムが備わっている点を除けば従来通りのKOFを楽しむことができる。 パワーMAXとEX必殺技によるコンボは旧作の「どこでもキャンセル」「ドライブキャンセル」に相当する連続技システムだが、必殺技コマンド入力を連続でしなければならなかった従来のものに比べると操作に比較的ゆとりがあり、負担がかかりにくくなっている。 3Dグラフィックによる演出強化 一部の必殺技ヒット時、またはMAX超必殺技やCLIMAX超必殺のカットインやヒット時の演出などでアングルが変わったりと、ドット時代では不可能だった演出が3Dの利点により施されるようになった。 試合部分以外でも中間デモムービーなども高画質でクオリティの高いCGで演出されるようになった。 ver2.0からKO時のスロー演出を廃止し、若干アングルが変化するストップ演出に変更されるようになり、メリハリが強化。 『KOF』の売りである多くの登場キャラクター 発売時点での登場キャラは16チーム×3人とボスキャラ2人で50人。これに加えて発売後に4人のキャラの追加が2回行われ、合計58人。 『KOF』の特徴である「使用可能キャラの多さ」を新生一作目にしてここまでの規模で実現したことは驚異的である。 新キャラも、KOFシリーズ当初にあった「各国代表戦」や「SNKキャラのオールスター」というコンセプトに沿っており、南米チームのような従来作になかった国際色豊かな新キャラや、KOF派生作である『デイズ オブ メモリーズ』初登場のキャラ、2000年代から参入していたパチスロ機からの登場キャラ(アリス、ムイムイ、ラブハート)も見られる。 既存キャラにおいても、まさかのチョイスや大胆なチーム再編成を施して参戦させているものもおり、新チーム内でこれまでとは違う新たな一面を見せてくれるキャラもいる。 特に今まで派生作品での参戦にとどまっていた『サムライスピリッツ』シリーズから「ナコルル」が参戦したことは大きな話題にもなった。 DLCによる追加キャラも人気どころを抑えており、シリーズファンからすれば「分かっている」と十分に納得いく選出である。 特に『XI』のみの登場ながら根強い人気のあったオズワルドの参戦は賞賛を得ている。 キャラ同士の掛け合いも多く、因縁の闘いを演出するものもあればおどけた会話も豊富であり、またシリーズファンであればニヤリとするものも。 継続的なアップデート 2016年夏の発売以降、2年以上にわたってキャラの追加やバランス調整、各種不具合の改善が継続的に行われている。 発売当初はオンライン対戦の快適性にやや難があったが、これもアップデートで若干は改善している。 後発であるWin版やAC版も、PS4版に合わせる形でほぼ並行してアップデートが行われている。 BGM OP曲の「Follow Me」とスタッフロール曲の「Burning On」がスティーブン・マクネア氏(*6)によるヴォーカル入りという、KOFシリーズとしては新たな試みを行っており、新シリーズを飾るにふさわしいという評価を得ている。 本作から、特定キャラの組合わせでの対戦になった場合、「専用の因縁対決BGMに切り替わる」という仕様が導入され、その曲もそのキャラクターたちにちなんだ過去作品の曲のアレンジという「(原曲を)知っている人にはピンとくる」ものになっている(*7)。 一例を挙げると、京対庵戦は「New Order」(*8)の、テリー対ギース戦は「ギースにしょうゆ」の、リョウ対ギース戦は「ギースにキッス -Cyber Edit-」の、リョウ対キング戦なら「みちゃいやっ」のアレンジ…といった内容。 他にもラルフ対クラーク戦の場合は『怒』のメインBGMのアレンジ、変わったところではアンディ対タン・フー・ルー戦が『餓狼伝説2』及び『餓狼伝説スペシャル』のイタリアステージの曲「パスタ」のアレンジだったりする(*9)。 賛否両論点 声優の変更 紅丸/チョイやアテナ、ギースなど旧作から変更のないキャラクターもいる一方で、京・庵・テリーなどをはじめとした多くのキャラクターは声優が変更されている。 イメージを損なうような演技はないが、やはり今までの声優で確立されたキャラクターのイメージとの違いが生じるのは避けられない。特に京は声優に加えて衣装と髪型も変更と、グラフィックも含めた急激な変化が一気に起こったため、初期は困惑の声が大きかった。 サウンドディレクターの麻中秀樹氏によれば「今作での大幅なキャスト変更については様々な事情もあるが、キャラの人数が多いことに加え、各キャラ1人あたりの台詞の量も大幅に増えているため、1人で複数のキャラを演じることは(演者の負担も大きいので)原則避ける方針でのキャスティングになった」とのこと(*10)。 また、プロデューサーの小田泰之氏は「変更のあったキャラについてもゲームありきでそのイメージに近く、(基本的に)旧作のキャラのボイスに似ている人を選んだ」と述べている。 本作では対戦前の掛け合いや勝利メッセージ等がフルボイス化されているが、同様の仕様であった『KOF MAXIMUM IMPACT 2』では、舞台俳優やナレーターなど声優としての活動がメインではない人物が多かった従来のキャストについて「フルボイス化によって棒読み気味に聞こえたりと演技に違和感を覚える」という声もあったため、その点でも本作で専業声優メインのキャストに変更されたことには賛否の声がある。 少ないゲームモード アーケードゲーム同様、勝ち抜きで進む中間デモ付きのストーリーモード、オンライン対戦モード、トレーニングモードなど、遊べるのは格闘ゲームとしてはほぼ最低限のゲームモードのみとなっている。 前作にもあった、全キャラクターのコンボが学べるミッションモードの「トライアル」は全体的に難易度が低くなり、トライアル数も少なくなっている。 ただ、前作のトライアルの場合実用的なコンボが少なく、システムも相まって難易度が高すぎた面もあったので、最低限の基礎コンボを学ぶだけの初心者には大して問題ではなく、そもそもやりこみ勢であれば複雑なコンボはどうせトレーニングモードで研究する事が多いため、丁度いい配慮とも言える。 これをシングルプレイのボリューム不足と捉えるか、「そもそも使用キャラがここまで多いのだから全てのキャラを使おうとするだけで相当なボリュームである」と捉えるかは人それぞれと思われる。 DLCキャラクターに専用エンディングが無い 『 97』以降の過去作はエディット専用キャラクターがいる時は条件を満たせば専用のエンディングが見ることができたかつ今作のDLCキャラクターの一部は専用ステージ(*11)が用意されているのに、DLCキャラクターのエンディングが存在しないのは片手落ちとしか言いようがない。 まあ今作の既存チームのエンディングに姿を見せているウィップとヴァネッサとハイデルンとマリー、過去作で登場した山崎とオズワルドはある程度仕方ないが、今作が本編初参戦のロックと新規登場のナジュドに関しては非常に残念である。 なお次作である『XV』(後述)では、2023年9月時点でオズワルド以外はデフォルトチームのメンバーなどで再登場して正規にエンディングが用意されている。 変更された各種システム仕様 ジャンプの仕様 今作では初心者配慮またはオンラインのラグ対策のためか従来よりジャンプがふんわりしており、全体的にジャンプ攻撃が確認しやすくなった。 反面ジャンプの全体時間が間延びし、旧作と比べやや操作感に変化がある(*12)。 ステージの広さが『XIII』同様16 9であり、それに加えバックステップや緊急回避による逃げが行いやすくなっている。 ジャンプ攻撃自体もめくり性能が低下していたり、そもそもめくり性能の削除が多かったり、低い姿勢の攻撃で回避されやすくなっている。 アップデートでのキャラバランス調整によりある程度変化があるものの、今作ではダッシュしてすぐにガードが行えるようになり、なおかつ(キャラクターにもよるが)根本的にジャンプ性能が抑えられ、攻めの基点である飛び込みの脅威が減っていると言える。 そのため今作では(下記のクイック発動も付け加えると)良くも悪くもジリジリとした間合い調整が重要になり、従来に比べ地味な試合展開が発生する場合がある。 パワーゲージ関連の仕様 前作ではゲージ1本消費で発動する仕様だった「EX必殺技」だが、今作では「MAXモードの専用ゲージ(残り時間)を約25%消費」という仕様に変更。つまりゲージ1本で何度も発動できるようになったため、使用するには発動こそ介さなければならないがコストが軽くなり、手軽に連発がしやすくなった。 特にクイックでない直接発動を行った場合、すぐEX必殺技を行えば1回の発動で最大で約6連続も行えてしまう。発動に消費するパワーゲージ量は1本のため、最大の5本ストック状態であれば約30連続行えなくもない。 1番手であればゲージの最大数が減少するが、その場合でも直接発動から即使用した場合約4連続行うことが可能。 こうした連発は実戦でも籠城や押し付けなどの戦術として組み込めないこともなく、言ってしまえば見映えの悪い戦い方が行えてしまう。初期バージョンのマチュアはまさにこの戦法が非常に強力なキャラクターだった。 ただし現在は下方修正済みで、そもそも「一度発動を介さないとEX必殺技が使用できない」という点や、また今回のEX必殺技は前作ほど強力なものが少ない事もあり、現在は「パワーゲージの多くを直接発動~EX必殺技に回す」という戦い方はほぼ無くなっている。 反面EX必殺技がMAXモード時限定となったため、単に前作と比べ窮屈だという指摘もある。EX必殺技を使用するには必ず発動を行なければならないため、EX必殺技での意表をついた崩しなどが発動のワンクッションのせいで成立しづらかったり、MAXモードを発動した側は性能の良いEX必殺技を所持している場合連発したり、またその逆に発動された側はMAXゲージが尽きるまでは下手に手を出さず逃げ回ったりなどどちらも動き方が強制されてしまう部分が生じる。 とは言えそういった仕様込みでバランス調整が行われている面もあり通常モード時では厳しいキャラにとってはキャラ差を埋められたり、キャラ相性を解消する役割もあり、実際にこの仕様が有利に働いているキャラもおり、一概に良し悪しを決められないところでもある。 今作のクイック発動にあたる「クイックMAXモード」は、通常攻撃や特殊技をキャンセルし、隙消しや更にコンボを伸ばす…という使い道こそ以前と同じだが、今作もXIII同様に、キャンセル発動時は自動でダッシュを行ってくれるため、キャンセル時の複雑な操作が必要なく、コマンドの暴発も起こりにくくなり、初心者でも簡単に発動コンボを行いやすくなった。2002の仕込みダッシュ(*13)やずらし発動(*14)、XIIIのディレイオーバードライブ発動近C漏れ(*15)等、今までネックだった部分が解消されたため更に初心者にも優しくなっているし、もちろん熟練者でも頻繁にコマンドミスが起こりうる場面だったので、喜びの声もある。 一方で、ヒットストップというかゲームテンポ自体がXIII以前より遅くなった事から、小攻撃ヒット確認からMAX発動コンボまでを繋ぎやすくなり、簡単になりすぎてテクニックを磨く楽しみが減っているといった指摘や、少々便利すぎるため「スーパーキャンセルのみ可能な通常攻撃」や「特殊技のスーパーキャンセル」といったゲージ行動が単にMAXキャンセルコンボで済ませられてしまい形骸化してしまったという意見も見られる。このあたりはシステムの簡略化により生じる表裏一体の面と言える。 攻守どちらにも逆転性があるものの、前作同様ガードなどで溜まるパワーゲージ増加量が多めなため攻撃よりもガードでゲージを溜めたり、「ゲージに余裕があれば攻めずに安全圏で待って相手の隙を窺い、牽制だけ振って引っかかったらクイック発動狙い」と消極的な戦い方に発展もしやすい。 また旧作ではスーパーキャンセルで超必殺技を発動する場合はゲージを余分に消費させられていたが、今作ではそれが無くなっているためゲージを消費する行動が行いやすい。パワーゲージさえあれば逆転のチャンスが増えているが、各種パワーゲージ消費量の低コスト化により上記のクイック発動が頻発しやすくなり超必殺技キャンセルコンボが大味化、事故率も高まっているとも言える。 変わり映えがしないシステム群 新章になるとシステム自体も様変わりしてた『KOF』シリーズだったが、前作『XIII』のシステムを再構成し調整されたものがほとんどで、目新しいシステムはほぼないに等しい。グラフィックが3Dになった以外は良くも悪くもいつも通り。 新鮮味が薄いとも言われているが、今まで通りの『KOF』という事で旧作ファンが復帰しやすかったり、長年使われた基本システムだけに遊びやすく考慮されているので、これはこれで正解だろう。かつてマンネリ打破の為に新システムとして「99」においてストライカーシステムを導入したものの、非常に賛否両論の雨嵐であり、『2003』『XI』のマルチシフトシステムも長続きしなかった事を考えると、余計なものを入れなかった判断は正しかったといえるか。 問題点 質に難のあるグラフィック リアル調のキャラクターグラフィックだが、全体的にモデリングがやや簡素であり、一世代前のグラフィックと酷評されていた。キャラの多さと表裏一体の問題とも言える。 後にアップデートでライティングなどが改善され、全体的に当初より良くなっている。 ゲームエンジンは開発当初の段階でUnreal Engineを使うことも検討していたが、開発力とコストの兼ね合い、そして3Dグラフィックのノウハウを蓄積する必要があるという理由により見送りとなり、自社製のエンジンを使うことになった(*16)。 ライティングやシェーダーが弱いことは開発側も認めているため、発売後のアップデートで改善はしているものの、まだ発展途上にあると言えよう。 本作(と派生作品である『SNKヒロインズ』)の開発である程度のノウハウが蓄積されたのか2019年6月に発売された『SAMURAI SPIRITS』ではUnreal Engine 4を採用している。 グラフィック自体はやや簡素なものの、モーション自体はどのキャラもかなり滑らかではある。 が、レギュラーキャラの攻撃モーションに関してはやや不自然に感じやすい部分も見受けられたり、滑らかな反面動作がやや冗長気味になり判定がわかりづらくなったりする部分も生じる。 家庭用オンラインモードの仕様 ランクマッチの仕様 「検索」と「待ち受け」の2種類が存在するが前作『XIII』のランクマッチの仕様から変わっておらず、前者が1P・後者が2Pと固定されている仕様のためか、「検索」では「待ち受け」の相手しかヒットしない。逆のパターンも同様で、純粋に不便。 「待ち受け」もトレーニングモードで待ち受けが可能なものの、オンラインモード時でのトレーニングモードでのみでしか待ち受けが行えず、通常メニューのトレーニングモードからはオンライン待ち受けは行えない。 フリーマッチの連戦の仕様 フリーマッチはいわゆるプレイヤーマッチ。多人数対戦部屋に当たるもので、対戦方式に「勝ち抜き」「勝ち抜け」「連戦」の3つの方式が存在する。 「連戦」方式の場合、その名のとおり試合が終了しても同じ対戦相手と間を置かず即座に再戦可能だが、部屋を建てたホストが部屋を解散しない限り両者が合意すれば無限に再戦可能となっているため、下手をすれば2人だけで永遠に部屋を占有する事態が発生してしまう。この方式に限り観戦機能も無いため、こうなってしまうと部屋で待機しているメンバーはどうしようもない。なおかつトレーニング待ち受けがフリーマッチには存在しないため待機中は待ちぼうけ状態になり、対戦相手が来るまで時間つぶしなどもできない。 本当に即座に再戦が始まるため部屋の状況も見られず、試合中のプレイヤーに周りの様子を伝えるチャット機能なども無いため、連戦中のプレイヤーにとっても不便なところである。 この辺りの問題も含め、「10戦で終了」や「10本先取で終了」など細かく対戦数が設定できる機能、または『SAMURAI SPIRITS』に搭載されている、待機しているプレイヤーがいた場合、試合終了後ロビー画面に戻され連戦が一旦止まる同様の仕様が欲しかったと言う意見もある。 なお先述にあるようにホストが部屋を解散すると消滅してしまうので他のプレイヤーは試合終了後に強制的に追い出される、また最悪の場合試合途中で突然終了してしまうことも起こり、残っている他のプレイヤーにホストを引き継がせるシステム又はホストがロビーチャットの定型文以外で部屋解散の予告を全員に知らせるシステムがほしいという意見もある。 パーティーマッチの仕様 KOFは通常一人のプレイヤーが3キャラをまとめて操作するが、このモードに限り1プレイヤーが1キャラずつ担当する。今作独自のオンライン対戦方式である。 KOFは3キャラ1チーム同士での対戦なので計6キャラ登場し、パーティーモードの対戦を行うには計6人が集まる必要がある。そのため始めるまでのハードルが高い。 それだけならまだしも、パーティーモードでのトロフィー(or実績)が存在し、1回だけならともかく最大100回対戦を行わないと取得できないものまで。 フレンドで確保できるプレイヤーであれば比較的容易だが、そうでないプレイヤーが解除するにはハードルが高すぎるため、部屋名に「トロフィー(実績)取得部屋」と表記するなどの工夫が強いられる。それにしても多すぎると言える。 チームストーリーがゲーム内に未搭載 各チームのストーリーは公式サイトに掲載されており、ゲーム中では確認できない。その為、ゲームだけをプレイしていると、バックボーンがわからずに中間デモとEDだけシナリオが流れる事になってしまい、シナリオが良くわからない事態に陥ってしまう。 その中間デモも今回の物語の垣根に関わってる一部のチームにだけ専用デモがあるだけで、それ以外のチームはエディットチームと同じというなんとも寂しい状態になっている。 詳細なバックストーリーを確認できるのがゲーム誌や公式サイトといった外部媒体のみであるという点は、SNK作品(特にKOFシリーズ)ではいつもの事ではあるが、今となっては時代遅れとしか言えない。 総評 中国資本による新生SNKの始まりを象徴する新生『KOF』シリーズ、その初代作。 キャラとシステム両面におけるKOFの特徴を活かしつつ、シリーズ初期に立ち返ったような要素も多く見られる。 現状ではそれらの特徴との表裏一体の問題点も多いが、対戦格闘ゲームとしての出来は及第点以上。 発売後のサポートの手厚さも含め、SNKブランドを現在に売り出していく気合は確実に感じられる一本である。 余談 声優話いろいろ 本作以前よりKOF好きを公言して憚らなかった声優界屈指のガチ格闘ゲーマーにしてKOFのガチ勢である市来光弘氏は、アーケード版のシステムボイス担当として本作に参加している。 明天君の声優である劉セイラ氏は、中国人ながら日本で声優として活動している変わり種。本作のイベントへも積極的に参加している。 今作から3Dグラフィックになった理由は「『KOF XIII』での2Dグラフィックに高い評価をいただく機会は多いが、今後5年10年先を考えると今のままでは先はないだろうということと、現在の事情から見ても3Dグラフィックの表現方法や技術・ライブラリといったノウハウを蓄積していく方が未来はあるのではないかと開発スタッフが総意として決めたもの」とのこと(*17)。 旧SNK自身も3Dゲームに悪戦苦闘していた(*18)歴史があるため、非常に重みがある。また、2Dグラフィックのクオリティに拘りすぎて中身のクオリティがおざなりになってしまった『XII』での失敗を考えれば、英断だったといえよう。 本作のキャラクターデザインはSNKプレイモア時代から同シリーズのパッケージや広報イラストなどを何度か手がけてきた、おぐらえいすけ氏が初のメインデザイナーを務めている(*19)。 DLCキャラクターのナジュドと彼女の専用ステージは、2017年9月よりSNKとサウジアラビアの「マンガ・プロダクションズ」が共同で中東地域の若者向けにSNSを通じて行った『KOF XIV』のデザインコンペで受賞し採用されたものとなっている。 本作の発売から約1年後、バンダイナムコの『鉄拳』家庭用作品『鉄拳7』へギース・ハワードがゲスト参戦している。 出身元である『餓狼伝説』シリーズからの参戦扱いだが、パワーゲージの概念やパワーMAX周りのシステムなど、本作の要素が盛り込まれたキャラクター性能となっている。 AC版では2019年2月13日稼働の『鉄拳7 FATED RETRIBUTION ROUND 2』で追加された。 後に本作に出演した女性キャラクターの後日談を描いた派生作品『SNKヒロインズ -TagTeamFrenzy-』が発売されている。 シリーズ久々のコミカライズが2018年1月から月刊少年シリウスとマガジンポケットにて連載されていた(*20)。タイトルは「THE KING OF FIGHTERS -A New Beginning-」(あずま京太郎:著)。2020年8月10日の配信を以て完結している(*21)。 また、上記とは別にコミッククリアにて「THE KING OF FIGHTERS XIV ORIGINAL COMIC」(華小二:著)がWeb連載されていたが3ヶ月ほどで連載終了。尚、単行本化はされていない。こちらは本作の中国チームとサイコソルジャーチームの対戦が主軸の話となっている。 PC版とAC版リリース後の2017年8月3日~2018年1月8日にかけて、中国のiDragons StudioとマレーシアのAnimonsta Studios製作によるCGアニメ「The King Of Fighters:Destiny」が主要動画サイトにて配信された(*22)。 全24話構成。ストーリーは『 94』~『 96』を元に構築されており、特定キャラのサイドストーリーを挟むなどオリジナル要素もある。 英語字幕だが音声は日本語で、各キャラの声優は一部を除き本作のキャストが中心となっている(*23)。 DLCにて復活したキャラクターは、かつてのテーマソングのアレンジ版が使われているが、ロックのみ完全新曲が投入された。 というのもかつてのテーマソングには盗作の疑惑が指摘されている為致し方なしか(*24)。 ナコルルを始めとしたサムスピ勢に関して、今までは「世界観が違うから出さない」という話となっていたが、本作のインタビューの中で「そういう事にしていた」という事が発覚。 今までの『KOF』シリーズは代々『 94』で作られたゲームエンジンをベースにしていたのだが、これがサムスピ特有の武器やママハハといった大きなスプライトに対応していなかったため、技術的にも出せなかった…とのこと(*25)。 その後の展開 2022年2月17日に本作の流れを汲んだシリーズナンバリングタイトル『THE KING OF FIGHTERS XV』がPS5/XSX/PS4/Winで発売された。 オロチ四天王(*26)やアッシュの再登場、『餓狼』シリーズのキャラクターやルガールの復活、『サムスピ』チームの初登場など新旧『SNK』シリーズ集大成を思わせる内容となっている。
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THE KING OF FIGHTERS XII 項目数:50 総ポイント:1000 難易度:★★☆☆☆ 敵がとにかく手を出すAIなため、焦らず落ち着いてさばければオフラインは難易度が低い。 逆に言えば常に動き回られるため、翻弄されはじめると手が出せなくなってくる。 ウォーリア オンラインモードで5勝以上達成。 10 グラディエーター オンラインモードで25勝以上達成。 20 ヒーロー オンラインモードで50勝以上達成。 30 レジェンド オンラインモードで100勝以上達成。 50 ルーキー オンラインモードで10試合以上対戦達成。 10 ベテラン オンラインモードで30試合以上対戦達成。 20 チャンプ オンラインモードで100試合以上対戦達成。 30 マスター オンラインモードで300試合以上対戦達成。 50 ストライカー VSモードまたはオンラインモードでカウンターを10回以上発生成功。 10 スナイパー VSモードまたはオンラインモードでカウンターを30回以上発生成功。 20 レイザーエッジ VSモードまたはオンラインモードでカウンターを50回以上発生成功。 30 ブルファイター VSモードまたはオンラインモードで被クリティカルカウンターヒットを10回以上発生成功。 15 スロースターター アーケードモードでクリアタイム10分以内を達成。 10 スピードスター アーケードモードでクリアタイム8分以内を達成。 20 キャノンボール アーケードモードでクリアタイム6分以内を達成。 30 ライトニング アーケードモードでクリアタイム4分以内を達成。 40 スピードキング アーケードモードでクリアタイム3分30秒未満を達成。 50 秘密の実績 火炎祓濯 アーケードモードで草薙京を先鋒に登場させてすべてのキャラをKOすることに成功。 10 永遠のサイキックアイドル アーケードモードで麻宮アテナを先鋒に登場させてすべてのキャラをKOすることに成功。 10 暴走重戦車 アーケードモードでライデンを先鋒に登場させてすべてのキャラをKOすることに成功。 10 最強の虎 アーケードモードでロバート・ガルシアを先鋒に登場させてすべてのキャラをKOすることに成功。 10 伝説の狼 アーケードモードでテリー・ボガードを先鋒に登場させてすべてのキャラをKOすることに成功。 10 ワンマンアーミー アーケードモードでラルフ・ジョーンズを先鋒に登場させてすべてのキャラをKOすることに成功。 10 タフ&クール アーケードモードでクラーク・スティルを先鋒に登場させてすべてのキャラをKOすることに成功。 10 シューティングスター アーケードモードで二階堂紅丸を先鋒に登場させてすべてのキャラをKOすることに成功。 10 テコンドー界の至宝 アーケードモードでキムを先鋒に登場させてすべてのキャラをKOすることに成功。 10 全身凶器 アーケードモードでアンディ・ボガードを先鋒に登場させてすべてのキャラをKOすることに成功。 10 上海の武神 アーケードモードでシェン・ウーを先鋒に登場させてすべてのキャラをKOすることに成功。 10 解き放たれし本能 アーケードモードで八神庵を先鋒に登場させてすべてのキャラをKOすることに成功。 10 聳え立つ嵐の山 アーケードモードで大門五郎を先鋒に登場させてすべてのキャラをKOすることに成功。 10 サイレントソルジャー アーケードモードでレオナ・ハイデルンを先鋒に登場させてすべてのキャラをKOすることに成功。 10 無敵の龍 アーケードモードでリョウ・サカザキを先鋒に登場させてすべてのキャラをKOすることに成功。 10 斗酒拳聖 アーケードモードで鎮元斎を先鋒に登場させてすべてのキャラをKOすることに成功。 10 小龍飛天 アーケードモードで椎拳崇を先鋒に登場させてすべてのキャラをKOすることに成功。 10 静かなる暗殺者 アーケードモードでデュオロンを先鋒に登場させてすべてのキャラをKOすることに成功。 10 若きムエタイチャンプ アーケードモードでジョー・東を先鋒に登場させてすべてのキャラをKOすることに成功。 10 白き光の導き手 アーケードモードでエリザベート・ブラントルシュを先鋒に登場させてすべてのキャラをKOすることに成功。 10 疾走する残酷な美貌 アーケードモードでマチュアを先鋒に登場させてすべてのキャラをKOすることに成功。 10 嘲笑う火影 アーケードモードでアッシュ・クリムゾンを先鋒に登場させてすべてのキャラをKOすることに成功。 10 キングオブファイターズ アーケードモードで全てのキャラクターで、全てのキャラクターをKOすることに成功。 50 コンクエラー アーケードモードでノーコンティニュークリア達成。 15 RANK F オンラインモードでランクFになりました。 10 RANK E オンラインモードでランクEになりました。 15 RANK D オンラインモードでランクDになりました。 20 RANK C オンラインモードでランクCになりました。 25 RANK B オンラインモードでランクBになりました。 30 RANK A オンラインモードでランクAになりました。 35 RANK S オンラインモードでランクSになりました。 40 RANK SS オンラインモードでランクSSになりました。 45 RANK SSS オンラインモードでランクSSSになりました。 50 ■オンラインの仕様について Rankは試合数が一定数を超えると上昇する。 E 100戦 D 200戦 C 300戦 B 450戦 A 600戦 S 800戦 SS 1000戦 SSS 1400戦 オンラインで~勝や~試合の実績はプレイヤーマッチでは解除できない。 ■キャラ毎のアーケード全撃破に関して コンティニュー不可.リトライ不可。 そのキャラを毎回1stにし、全5試合15人を一度も負けることなく通してクリアすれば解除されます。 (この場合の負けるは、試合に負けるではなく、そのキャラが負けることなく通してクリアといぅ意味) ※KOしないと解除されないようです。判定勝ちでは駄目っぽい。 今回のAIはとにかく暴れる仕様のため、「ジャンプ強攻撃 下段強K」が高確率でヒットするので作業化にすることが可能。 ただし相手がアテナの時、サイコリフレクター連発だけは注意しながら攻めること。 リフレクターアテナにどうしても勝てない場合は、ジャンプと同時に強攻撃を振ることで、アテナのリフレクターをある程度誘えます。 着地と同時に強→ふっとばし→必殺技等で押し切りましょう。 ■キングオブファイターズ 実績の説明に書いてある通り、全キャラクターそれぞれで全キャラクターを撃破することが条件。(タイムアップ勝利ではダメ、ラウンド持越しでHPが減っているCPUも倒せばカウントされる) そのため、リスト等で把握しないと、進行状況が全くわからなくなるので注意。 実績解除タイミングは、その試合が終了したリザルト画面(撃破タイム表示後、リトライするか聞いてくる画面)で解除される。 撃破カウント後にデータが保存される行動を取った時点でデータが確定される。(ステージクリア、ゲームオーバー、ゲームエンド) ステージクリア時に保存される=リトライ前、リトライ後ともにちゃんとカウントされる。 ただしMEMBER SELECTを選んだ場合は保存されずにキャラクターセレクトへ戻るので、MEMBER SELECTしたその試合分は全て保存されないので注意。 (たとえば4戦目リトライでMEMBER SELECTをした場合、1~3戦目のリトライ含め全てと4戦目リトライ前が保存され、4戦目リトライ分は保存されない。) コンティニューでの途中キャラチェンジを行っても、最終的にデータ保存さえ発生すれば問題なし。 http //www1.axfc.net/uploader/File/so/28199 キャラごとの撃破リストを自分用に作ったものです。稚拙ですがご容赦を。zip解凍後、エクセルでどうぞ。 odsのヤツでも読み込めますが、何故か右端が別ページ扱いになってしまうので、適当に調整してください。orz キャラ配置はキャラセレ画面のそのまんまを使用しています。 DL PASSはTHE KING OF FIGHTERS XIIをそのままコピペでどうぞ。(解凍PASSは設定していません) ■スピードキング 99 名前:俺より強い名無しに会いにいく 投稿日:2009/08/03(月) 01 46 43 ID 1MV7h/qs0 イージーに設定して ジャンプD、近距離C、ヘッドクラッシュでたたみかけたら 余裕だよ。起き上がりにもジャンプDは重ねやすい 暴れまくってくるときはジャンプDで落として着地後ダッシュして 近距離Cを当てればいいよ (格ゲー板KOF12スレより) ※立強Kが届く距離なら余程ギリギリでない限りヘッドクラッシュが届きます。 また立強Pよりもキャンセル感覚・射程ともに余裕があるので、強Kから投げるのをお勧めします。 難易度イージーはお勧めできません。人によるのでしょうが、体感、イージーのほうが暴れっぷりが激しいです。 ライデンの超必はタイムアタックでは厳禁。HPが超必で倒せるギリギリでも、時間の無駄です。 基本セット…{J強K→立強K→ヘッドクラッシュ}×3+ダッシュして屈強K レオナのJ強P→屈強P→強ムーンスラッシュも早い。 一人始末するのに、ライデンでは一番早くて大体8~9秒、レオナは一番早くて6~8秒。 ただしレオナは状況に合わせて動く必要が出てくるので、最速を目指す場合は要練習。 シンプルモードでも解除可能なので、レオナの方が安定しているかも。
https://w.atwiki.jp/cwc_dat2/pages/189.html
THE KING OF FIGHTERS 94~ 98 CHAPTER OF OROCHI THE KING OF FIGHTERS'94~'98 CHAPTER OF OROCHIID+ゲーム名 ID+ゲーム名 _S NPJH-50258 _G THE KING OF FIGHTERS 94-98 CHAPTER OF OROCHI
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THE KING OF FIGHTERS EX2 ~HOWLING BLOOD~ マーベラスエンターテイメン 2003年1月1日 GBA 2D対戦格闘キング・オブ・ファイターズシリーズのGBA移植版の第2弾 ザ・キング・オブ・ファイターズ 2000がベース 前作THE KING OF FIGHTERS EX ~NEO BLOOD~とは違い、色々改善されてました
https://w.atwiki.jp/retrogamewiki/pages/625.html
今日 - 合計 - THE KING OF FIGHTERS バトルDEパラダイスの攻略ページ 目次 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 基本情報 [部分編集] ストーリー [部分編集] 攻略情報 [部分編集] Tips [部分編集] プチ情報 [部分編集] 関連動画 [部分編集] 参考文献、参考サイト [部分編集] 感想・レビュー 名前 コメント 選択肢 投票 役に立った (0) 2012年10月09日 (火) 13時53分33秒 [部分編集] ページごとのメニューの編集はこちらの部分編集から行ってください [部分編集] 編集に関して
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THE KING OF FIGHTERS 96 ネオジオコレクション SNK 1997年2月14日 ネオジオCD キング・オブ・ファイターズシリーズの一つ、ザ・キング・オブ・ファイターズ 96のファンディスク 各キャラ毎のデータとかバックボーンとかを楽しめます
https://w.atwiki.jp/gcmatome/pages/282.html
THE KING OF FIGHTERS 99 【ざ きんぐ おぶ ふぁいたーず ないんてぃないん】 ジャンル 対戦格闘 対応機種 アーケード(MVS) 発売・開発元 SNK 稼動開始日 1999年7月22日 レーティング CERO B(12歳以上対象) 配信 バーチャルコンソール【Wii】2012年12月18日/926ポイントアーケードアーカイブス【Switch】2017年5月25日/823円(税8%込) 判定 なし ポイント 意欲作だがどこかが地味主人公交代ストライカーマッチで1チーム4人制に対戦バランスに難点再発。一方で演出・BGMは好評 THE KING OF FIGHTERSシリーズ 概要 ストーリー 特徴・システムなど キャラクター 評価点 賛否両論点 問題点 対戦バランス、システム面 その他の問題点 総評 家庭用移植 余談 概要 『餓狼伝説』や『龍虎の拳』といった、SNKの人気タイトルのキャラクターがプレイヤーキャラクターとして参戦するドリームマッチ対戦格闘ゲームKOFシリーズの第六作目。 ただし、前年の『KOF 98』がストーリーの無いドリームマッチだったため、オープニングでは「EPISODE 5」と書かれている。 オロチ編完結後の新たなストーリーを描く、ネスツ編第一章。これに伴い、作中を取り巻く雰囲気も全体的に大きく変貌した。 主人公は本作の新キャラクターの1人であり、草薙京の炎を操る能力を移植された青年・K (ケイダッシュ)に変更。前作までの主人公である草薙京や八神庵は本作では一時的に姿を消していた。 なお、京は本作から学ラン風の衣装を卒業し、スタイリッシュな私服姿に変わっている。(*1) 背景に待ちキャラクターがいたが今回から削除された(援護攻撃も廃止された)。ただし次のキャラクターが画面外から登場するのはそのまま。 ストーリー キング・オブ・ファイターズを開催する 対戦形式は3対3。ただし今大会は"ストライカーマッチ"を採用する… 世界各地の格闘家たちへ届けられる、キング・オブ・ファイターズへの招待状。だが今回はいつもとは様子が違っていた。招待者の周りで、前大会のような世界規模の盛り上がりを見せる気配が一向にないのだ。不審に思う格闘家たちに、さらに輪をかけて、対戦形式にも新しいルール規定"ストライカーマッチ"が…。聞き慣れない対戦形式に、格闘家たちはとまどいを隠せずにいた。 大会にキナ臭いものを感じたハイデルンは、ラルフたちを送り込み、大会開催の真相究明に乗り出す。 一方、二階堂紅丸も招待選手で結成されたスペシャルチームの一員として、KOFに招かれる。あらかじめ記されたチームメイトの名前にはK′(ケイ・ダッシュ)とマキシマという名前のみ。格闘界では見たこともない名前に紅丸は困惑し、釈然としないまま開催地へ向かう。 やはり今度の大会には何か裏があるのか? 様々な謎をはらみつつ…今年もまた、キング・オブ・ファイターズが幕を開ける。 『 97』のラストで行方不明になった京はネスツという組織に捕獲されており、そこで草薙の炎の解析を受けクローンを作られてしまう。新主人公のK はその際、京の炎を移植された別人のネスツ工作員であった…というあらすじ。 日本神話がモチーフとなった神秘的な前シリーズ「オロチ編」とはうって変わり、K を主人公とする今シリーズ「ネスツ編」はSFサイバー系の物語として展開される。そして本作は明確に「地味」な雰囲気を体現した作風になっているが、これは多くのプレイヤーに受け入れられたとは言い難いものだった。 特徴・システムなど 3on3の勝ち抜き戦方式(ラウンド制)でどちらかのチームが全滅するまで試合を行い、ラウンドごとに勝利側は残り時間に比例して体力が少し回復。…ここまでは同じ。 4人目に選択するキャラクター「ストライカー」 『MARVEL VS. CAPCOM CLASH OF SUPER HEROES』のようなアシスト、もしくは今まで存在した援護攻撃を発展させたような新システム。画面下のストライカーボムがある限り使用可能。使用時には画面が一時暗転する。 ストライカーは攻撃系は突進やつかみ攻撃等で、中にはヒット後追撃が可能なものもある。 攻撃系以外には、体力やパワーゲージを回復させる援護系もあり、中には相手のパワーゲージを減少させるものもある。 ストライカー呼び出し動作はBC同時押しで発動するが、若干の無敵はあるものの基本的には無防備で、技のモーション中や食らい中には呼び出せない。ただし、呼び出し動作中に攻撃を受けるとストライカーがガード不能になる現象があり、これを利用した連携も存在する。 ストライカー呼び出しに必要なコストであるストライカーボムは、メンバーが一人負けて後続メンバーが登場するたびに1個ずつ追加・回復されていくが、本作では能動的に溜める手段は一切存在せず、時間経過で回復することもない。そのため、一試合中にストライカーを呼び出せる回数は合わせて5回までに限られている(=ストライカーボムの所持数は最初に3個+2人目に追加1個+3人目に追加1個)。 引き続きストライカーシステムを導入した続編『2000』と『2001』はそれぞれ、前者はパワーゲージ1本をストライカーボムに1個に変換可能に、後者はストライカー呼び出しに必要なコストをパワーゲージにすることで、能動的にストライカー呼び出し回数を増やせるようになった(しかしそれがバランス崩壊を招いてしまった一因にもなったのだが....)。 このシステムが搭載されたことで、バトル自体は3on3だがチームが4人構成に変更。 この4人チーム制はネスツ編完結の『2001』まで続くことになる。 なお、従来どおりの1対1ラウンド制のシングル戦も存在する(アーケード版では基板設定変更が必要)が、こちらもメインとストライカーの2人を選ぶ形式に変更されている。 さすがに試合中の交代こそできないが、各試合ごとにメインキャラクターとストライカーを切り替えることが可能。 緊急回避動作(前転・後転)は「かわし移動」に置き換えとなっている。 「前かわし」は前転に近いが、見た目は前作までのエキストラモード準拠のシステムにあった攻撃避けに前方移動を追加した感じ。それに倣ってか「攻撃避けからのカウンター攻撃」と似たように、動作中にボタン入力で「かわし攻撃」を出すことが可能。カウンターモードではそこからさらに必殺技などでキャンセル可能。アーマーモードではヒット時に相手を浮かせられるようになるが、アーマーモード使用側もかわし攻撃をガードすると削りダメージを喰らい、ヒット時は喰らい判定を残した状態で吹き飛ばされるデメリットを背負ってしまう。 「後かわし」はバックステップしてすぐにフロントステップ(前作までのエキストラモード準拠のシステムにあったものに近い)で元の位置に戻る動作。バックステップで着地した時に地上で出せる必殺技、フロントステップで飛んでいる最中に空中で出せる技で、それぞれ動作をキャンセルできるが、はっきりいって使いにくい。 ガードキャンセル緊急回避のみ、これまで同様の前転・後転。この作品以降はマキシマムインパクトシリーズを除いて投げられ判定も無くなっている。 ガードキャンセルふっとばし攻撃は前作で止めに使うという露骨なプレイが横行したためか、与えるダメージが無くなった。ちなみにアンディとクラークのみ必殺技でキャンセル可能。 パワーMAX状態に変わって追加された新モード「カウンターモード・アーマーモード」 カウンターモード ゲージMAX時(ゲージ3本)にABC同時で発動。従来のMAXモードを大幅強化したような感覚。 一定時間攻撃力が上がり、かわし移動攻撃がキャンセル可能に。 さらに効果時間中は超必殺技が連発可能になり、必殺技→超必殺技へとつなぐスーパーキャンセルも可能となる。 ただし初期作品のように暗転がなくなるため、一部の超必殺技は発生スピードが変化する(速くなる物も有れば、逆に遅くなる物もある)。 また、残り体力に関係なくMAX超必殺技は出せない。後述のように本作ではMAX版が体力に依存するため、体力点滅時に通常の超必殺技を使える唯一の手段。 ヒットバックが大きくなってガードキャンセル不能になる。また終了時はオーバーヒート状態に入ってパワーゲージが消失し、しばらくの間ゲージを溜めることができなくなる。 アーマーモード ゲージMAX時にBCD同時で発動。KOFでは比較的珍しい防御強化システム。 一定時間防御力が上がり、大抵の打撃に仰け反らないスーパーアーマー効果を得る。さらに必殺技の削りダメージも無効化する。 かわし移動攻撃で相手を浮かせることができるようになり、コンボの起点に使える。ただしアーマーモード使用側もかわし移動攻撃が弱点となり、ヒットするとふっ飛ばされ、ガード時にも体力を削られる。 超必殺技が一切出せなくなる。 ヒットバックが大きくなってガードキャンセル不能になる点、終了後はしばらくオーバーヒート状態でゲージを溜められなくなるのはカウンターモードと同じ。 超必殺技の変更点 カウンターモード・アーマーモードはMAX超必殺技に関与しないため、超必殺技の分岐は完全に体力に依存するようになった。 通常はノーマル超必殺技のみ、体力赤点滅時はMAX超必殺技のみしか使用できない(消費ゲージが1本だけなのは変わらない)。 前述のようにカウンターモード発動中は残り体力に関係なくノーマル超必殺技が出し放題。 また、本作はストックしたパワーゲージを次のキャラクターに引き継ぐことも一切出来ない(ラウンドを落とすと溜めたゲージは必ず全て失ってしまう)。加えて前作『 98』と異なり負けて残り人数が減っても最大ゲージストック数が増えたりしない(受け継げないのに最大ストック数だけが増えても困るだけだが)。 代わりに、『 97』以降のアドヴァンストゲージシステムを敷いているシリーズの中ではゲージが溜まる速度は早め。また、ゲージと異なり、残ったストライカーボムは後続メンバーに受け継がれ、さらに1個追加される。 空中ガードのシステムが廃止された。 前述の通り、背景に待ちキャラが登場しなくなったため、気絶時やつかみ技を喰らっている時の援護攻撃も無くなった。 つかみ技(ジョー・ヒガシの膝地獄など)が投げ技はずしされない点は変更は無い。なのでつかみ技はコマンド投げ感覚で使えるようになった。 CPU戦の得点もこれまでの一般的な加算式のスコアではなく、「バトルアビリティー」と呼ばれる、試合ごとに試合内容を評価してポイントが決まる、『餓狼伝説シリーズ』後期のファイティングレベルに似た独特のものとなり、続編の『2000』まで使用された。 そしてデフォルトチームでプレイした場合、このバトルアビリティーが一定値を超えていれば、ラスボスを倒した後に隠しボス(本作では草薙京または八神庵)と対戦することが出来る。 前作で導入されたコンティニューサービスも続投したが、ルーレット式だった前作から各種ボタンに割り振られた項目を選択する方式になった。 キャラクター 前述の通りシリーズ初の主人公変更が行われ、また4人チームになったことからチーム編成にもそれなりの変更が行われた。 太字は新キャラクター。※は再登場キャラクター。 主人公チーム K マキシマ 二階堂紅丸 矢吹真吾 餓狼伝説チーム テリー・ボガード アンディ・ボガード ジョー・ヒガシ 不知火舞 龍虎の拳チーム リョウ・サカザキ ロバート・ガルシア ユリ・サカザキ タクマ・サカザキ 怒チーム レオナ・ハイデルン ラルフ・ジョーンズ クラーク・スティル ウィップ サイコソルジャーチーム 麻宮アテナ 椎拳崇 鎮元斎 包 韓国チーム キム・カッファン チャン・コーハン チョイ・ボンゲ ジョン・フーン 女性格闘家チーム キング ブルー・マリー 藤堂香澄 ※ 李香緋 エディット専用 草薙京-1 草薙京-2 隠しキャラクター(家庭用版では無条件出現) 草薙京 八神庵 最終ボス クリザリッド (第一・第二形態が存在、第二だけ一部家庭用のみ使用可) メンバーが4人になった関係で餓狼チームと龍虎チームはいつものメンツに元他チームからの既存キャラが合流し、怒チーム、サイコソルジャーチーム、キムチームには完全新キャラクターが加入した。残る主人公チームや女性格闘家チームはメンバーの半数が新規または再参戦であり、完全新規客演は『リアルバウト餓狼伝説2』の李香緋のみである。 エディット専用キャラクターは草薙京のクローン2人。1が波動昇竜型の『 95』ベース、2がラッシュ型の『 98』ベースとして登場している。 前主人公の草薙京とライバルの八神庵は上記のクローン京2人からも更に性能変化しているが、今回は二人とも隠しボス扱いで、MVSの設定と隠しコマンドによってプレイアブル解禁されていた(*2)。 エディット専用キャラクターの構成については「KOF新章」という意味合いが強く表れている。当初は京と庵を作中に全く登場させないことが予定されていた模様だが、2人共KOFの顔とも言うべきキャラクターで、ファンからの相当な人気もあり反発を招きかねないという商業的な判断から、結局エディット専用兼隠しボスとしてでも出さざるを得なくなったのだそうな。また、クローンの京-1・2についても、旧来の衣装の京もやはり出したいということで、性能も2種類選べるようにして急遽追加されたキャラクターであるとのこと。 この辺りはカプコンの『ストリートファイターIII』シリーズに通じるものがある。 ラスボスはネスツ幹部のクリザリッド。PS・DC版ではプレイヤーも使用可能だが、お手軽に永久が出来る等はっきりいってバランス崩壊性能。CPUが使ってこないのが救いか。 評価点 BGMの出来の良さ。 ほとんどのチームBGMの出来は歴代でもトップレベルに数えられる。中でも主人公チームの「KD-0079」、草薙京の「tears」は非常に評判が高い。後のKOFでも、たくさんのアレンジバージョンを生み出し採用され続けた。 オリジナル曲が中心だが、餓狼伝説チームのテーマ「176th Street」は『餓狼伝説 WILD AMBITION』の「11th Street」のアレンジになっている。 背景のドット絵も非常に凝っている。CPU戦の演出も非常に良好。 これだけは本当に非の打ち所がないと無いと言っても過言では無い。新しいKOFの世界を描き切るための第一作としては文句なしのクオリティ。DC版の背景はより非常に凝っている。 特筆すべきはステージ5(ボス戦手前)の用水路ステージ。ROUND3に入ると、途中でエレベーターが作動し降下しだすという従来には見られなかった演出は今でも色あせない。 セレクト画面や勝利時のグラフィックはアニメ風になり、総じて出来が良く、本来のキャライメージを損なわない仕上がりとなっている。 賛否両論点 作風の方向転換 神秘的要素も強かったオロチ編からSF要素の強いネスツ編への変化や、それに伴う主人公の変更にはやはりファンの間でも評価が分かれた。 肝心の新主人公・K はぶっきらぼうな性格・設定の複雑さ・性能の微妙さ・外見が『 97』のラスボスのオロチに似ていることなどから本作の時点では評価が低く、プレイヤーに受け入れられたとは言いにくい存在になっている。草薙京の人気が非常に高かったこともあり、主人公が変更されたことに対してのファンの複雑な心境もあったようだ。とはいえ、人気がないわけではなく、シリーズを経るごとに人気は出て行き、ネスツ編が終わる頃には『2000』に登場したとあるライバルキャラも含め人気キャラとなった。 本作でもう6作目ということでマンネリ気味だった事もあり、心機一転したことを評価する声もある一方、KOFらしさがなくなったという声も多かった。 問題点 対戦バランス、システム面 システムの複雑化 目玉のストライカーシステムは召喚時にいちいち止まってテンポが悪くなる、強いストライカーから弱いストライカーまでの差も大きい(*3)ので結局は強いストライカーを選べばいい、『MVC』の模倣、などの要因でいまいちパッとしなかった。 上にあげたカウンターモードやアーマーモードは使用ゲージの多さから使いどころの見極めが困難な上、効果も複雑。蛇足という印象を拭えなかった(一部のキャラクターは凄い恩恵を受けられるのだが)。カウンター、アーマーモードでそれぞれ発動時のポーズが違うなど、結構凝ってはいるが…。 ゲージや超必殺技周りも幾つかが前作とは異なる仕様に変更されたが、これにも戸惑いの声が多い。 特に体力が点滅域に入ると、カウンターモード中でない限り強制的にMAX超必殺技しか発動できなくなる点は不評。というのは従来と同様に威力こそノーマル超必殺技より大幅に跳ね上がるものの、発生がノーマル版より遅くなるデメリットが追加されるものも割とあるため、同じ用途や感覚で使用できなくなるという理由が挙げられる。点滅していてかつゲージ消費でMAX超必殺技が出る点は恐らく前作までにあったエキストラモード(準拠)のゲージにおける仕様の名残だと思われるが、あちらは体力点滅中でもゲージを持っていない状態であればノーマル版超必殺技を使用する手段は残されていた。次回作以降は作品ごとに細かい条件の違いはあれど、基本的に消費ゲージをノーマル版とMAX版とで分ける形で(後者の方が消費量が多い)、現在の体力量に左右されず、ノーマル版とMAX版を任意に使い分けることができる方向性に戻っている。 また本作はゲージを負けたメンバーから一切引き継げない。代わりに溜まる速度こそシリーズ中で早めであるものの、ゲージを溜める役(先鋒)と使う役(大将)に分けるメンバー采配もチーム戦を敷いているKOFの特徴であったため、この点も不評であった。次回作以降はゲージを後続メンバーに引き継げる仕様に戻っている。 かわし移動も特に後かわしが不評。『2000』で緊急回避に戻され、1作限りのシステムとなってしまった。 というより、「無敵になりつつ前進した後にボタン追加入力で攻撃ができる」システムはモロに『堕落天使 -The Fallen Angels-』の「エスケープダッシュ」である。元スタッフが関わっているからといって安直に似たシステム(しかもKOFでは不評)を導入するのはどうなのか…。一応、このシリーズでも、前作までのエキストラモード(準拠のシステム)には無敵になれる攻撃避けとそこからの追加でカウンター攻撃が出せるシステムが存在しており、本作はエキストラモードが廃止され主にアドバンストモード準拠に統一された為、その名残で入れた可能性も高い。加えて後かわしでは、(リメイクを除く)本作以降の本編シリーズにおいて、同じくエキストラモードに存在していたフロントステップを見ることができる唯一の例となっている。 前作『 98』は『 97』のシステムを昇華させた決定版のようなつくりだったため、こうした粗さが目立ってしまっている。 問題が再発した対戦(主にキャラ)バランス 前作『 98』は、それまでの過去作で何かと対戦バランスに問題点がつきものであった件への反省と積み重ねの甲斐もあって、KOFシリーズ最高峰であり、対戦格闘ゲーム全体として見ても高水準の対戦バランスと完成度を誇っていたが、本作では前述したようにシステムが複雑化したことに加えて、多くのキャラの技構成も変更されたにもかかわらず相変わらず開発期間がたった一年しかなかったせいか、難点が再発してしまっている。主に一部のキャラの技の調整に問題点が目立つ。ちなみに下記の問題点のほとんどは、ドリームキャスト/Windows移植版『 99 EVOLUTION』にて修正されている。 特にバランスを破壊している技として挙がるのは、椎拳崇の龍連打。 龍連打 龍連打 が連続ガードになるためガードキャンセルをしない限り抜け出す方法が無く、一生削り続けられる(ガーキャンしない限り実質永久ガード)。龍連打 立ちCor立ちD 龍連打も連続ガードになり、これだとガード耐久値まで削られるので、ゲージを持っていない場合、ガーキャン用のパワーゲージを待たずにガードクラッシュを起こしてしまう。この問題点はDC/Win版でも修正されていない。 また、浮かせた相手に強穿弓腿の2段目だけを当てると追撃可能なまま落ちてくるので、もう一度穿弓腿の2段目だけを当てるとそれだけで永久連続技が完成する。画面端限定という条件はあるのだが、前述の通り、拳崇には龍連打という前進して相手を押し込みながら一方的に永久ガード状態にさせた末に、連続(永久)ガードを維持できる通常技も挟めば相手のガードクラッシュを誘発させるバランス崩壊連係があるので……。本作(と次回作『2000』)の拳崇はストーリー上で超能力を失ってしまっており、それに合わせて性能と技構成も大幅に変更が行われているのだが(拳法オンリーに変更)、その結果がこのバランス崩壊を招くとは皮肉なものである。「超能力なんて最初から要らんかったんや!!」一応、穿弓腿による永久はDC/Win版だけでなくネオジオCD版以降の家庭用移植版の時点でも対策が入り、出来なくなってはいる。 もう一つ代表的なのがチョイ・ボンゲの特殊技の骸突き(*4)。ガードすると強制的にガードクラッシュを誘発し、キャンセル鳳凰脚(MAX版・カウンターモード時除く)が確定する(*5)。しかも通常技をキャンセルして骸突きに繋ぐことができるため、しゃがみ強Pから出されると前段階でガードキャンセルしない限り回避できない。 幸い、チョイはメインの逃げの立ち回り中に同時にゲージ回収も行いやすいキャラではあるのだが、鳳凰脚以外に地上で溜め無しでいつでも出せて連続技にできる(超)必殺技がない(*6)上に、鳳凰脚もゲージが要る超必殺技でありしかもMAX版とカウンターモード中の発動は発生が遅いせいで繋げず、本作は体力が点滅する域に減ると強制的にMAX版しか出せなくなる仕様に加えて、本作はゲージを負けたメンバーから受け継げない仕様でもあるので、狙える状況が限られるのがせめてもの救いである。 レオナのイヤリング爆弾2・ハートアタックもヒットさせると相手がレオナの技をガード出来なくなる。さらなる追撃で大ダメージが取れる上、この技自体がキャンセルで連続技に組み込めるため強力すぎる技だった。 ウィップのジャンプ強Pは打点を極端に低くすると「中段判定+下段判定」という扱いになり、事実上ガード不能になる。 代わりに?、ウィップは何故かかわし移動の無敵時間が他キャラより明らかに短く、飛び道具すらまともに抜けられない。また、K のかわし移動も同様に無敵時間が明らかに短く使いにくい。例えるならこの2人だけ『 96』の緊急回避準拠に戻されたと言った感じである。 逆に、前作から弱体化されたキャラは弱体化の原因が露骨なものが多い。加えて前作でキャラランクがそこまで高い方でなかったキャラがそのような例に該当していたりする。 例えば、リョウは牽制技に使えた遠距離立ちBがスピードが低下し硬直も長くなったため使い物にならなくなり、さらにMAX版天地覇煌拳で一撃気絶を狙えなくなり、龍虎乱舞と覇王翔吼拳がキャンセルで繋がらなくなり極限流連舞拳も削除されてしまったため攻めのバリエーションや攻撃力が大幅に減ってしまった。加えてリョウはダウン前の吹き飛ぶ最中に喰らい判定が残ったままであり、一部キャラから専用の連続技を貰ってしまう。しかもキングとレオナからに至っては対リョウ限定の永久コンボまで貰ってしまう。 アテナも前作でダメージソースとなっていたコマンド投げのスーパーサイキックスルーが削除されてしまい、その代わり(?)に追加されたサイコシュートもヒット後追撃可能な飛び道具だが発生が遅いうえ硬直も長すぎて使いにくいと、あからさまに弱体化されてしまった。 庵は隠しキャラ扱いとなったが、しゃがみAや遠距離立ちCがキャンセル不可になり、鬼焼きや八稚女も無敵時間が殆ど無くなるなど弱体化を受けている。 新キャラであり新主人公のK’もかなり弱い。先程のウィップの説明で記したようにかわし移動が他キャラよりかなり使いにくく、加えてどの技も最初から下方修正で作られたのではないかと疑うほどに弱い(アイントリガーが弱強どちらも発生が遅く(*7)、対空のはずのクロウバイツも満足に無敵がないせいで対空として機能しない、など)。 今作で急激な変化を開発期間たった1年で行ってしまったせいなのか、以上のように再びバランス面に問題点が生じてしまったこともあってか、以降はシステムの大部分は無難な『 98』をベースに戻していく方向性となる。 一方でストライカー関連など、意欲的な変化や変更も所々で行う方向性も続くが、やはり試行錯誤がしばらく続いていくことにもなった。 その他の問題点 大幅なキャラクターのリストラ ストーリー上仕方ないとはいえ、オロチ編の主要キャラクターだった神楽ちづるや固定ファンの多い山崎、ビリーが居なくなった点は少なからず批判の対象となった。 大門五郎の不参加に関しては『 97』でのストーリーもあるが、「どう調整しても強キャラになってしまうため、最終手段として」という理由でもあった。 しかしそれだけではなくシェルミー、バイス、乾いた大地の社(*8)と名だたる投げキャラが軒並み姿を消し(*9)、本作で純粋な投げキャラと呼べるのはクラーク一人だけになった(*10)。 なお、大門は後に2001で復帰するのだが、相変わらず強キャラ傾向にあったことには変わりなく、その極北がデュオロンとともに猛威を振るったこれである。 ちなみに続編『2000』では、新たなKOFオリジナルの新規の投げキャラとしてラモンが登場している。しかし他作品からの客演キャラを含めてネスツ編から新規参戦した投げキャラは彼ただ一人だけに終わっている。 アーケード版では過去作人気キャラの京と庵が隠しキャラかつ出現条件が面倒だったというのも災いした。一応京はコンパチの京-1・京-2が最初から選べるものの、明確に偽物であり性能的にも劣っている。 細部に見られる作りこみの甘さ 下記の各キャラにおける細かい難点のほとんどは、DC/Win移植版『 99 EVO』にて修正されている。 ジョン・フーンだけは何故かガードクラッシュののけぞりが全身無敵になっている。前述の骸突きキャンセル鳳凰脚も入らない。加えてジョンはストライカー呼び出し動作も全身無敵(他のキャラはキャラにもよるが足元のみ~胸から下まで無敵)なので、あからさまに贔屓されているとも言われる。 香澄の挑発モーションにも何故か全身無敵時間がある。対戦に差し支えがないレベルではあるが。 レオナは、対リョウとユリと紅丸限定で、本作から新しく追加された超必殺技グレイトフルデッドを決めると、何故かダメージが前述の3人以外のキャラに決めた時よりも異常なほど跳ね上がる。 ウィップのC投げと香澄のD投げは、つかみ技ではない通常投げであるにもかかわらず投げ技外しが不可能。 李香緋はダウン回避に無敵時間が存在しないため、ダウン回避に技を重ねられると無条件で喰らってしまい、連続ヒット扱いになってしまう。 クラークの超必殺技ランニングスリーとストライカーのマリーを同時にヒットさせると、バグったような動きになりダメージが激増するという謎現象が起こる。 香澄はきりもみ吹っ飛びに喰らい判定が存在するため、チョイの真!超絶竜巻真空斬(通常版。MAX版は元々多段ヒット技)が多段ヒットする他、K からヒートドライブを絡めた対香澄限定の即死コンボを喰らってしまう。 何故かCPU戦で登場する龍虎キャラ(特にリョウ、ロバート、キング、香澄)は他のキャラに比べて明らかにアルゴリズムが強めに設定されている。逆にCPUクラークにいたっては、全キャラ共通で空中ふっとばし攻撃を出すだけで倒せてしまうなど、相変わらずCPUの強さにかなりムラがある。 コンティニューサービスは任意選択式に改良されたものの、ラスボス戦では第1形態のみの適用になっている点から結局コンティニュー時も通常とほぼ同じ条件でラスボスを倒さなければならず、入門プレーヤーはEDすら見られない有様に。 またしても短くなったキャラクター選択画面の制限時間 『 98』ではモード+3人で31秒だったが、本作では選ぶキャラの数が1人増えたにもかかわらず、24秒に短縮されてしまった(*11)。 1人当たりの制限時間は6秒で、これは『 97』ですぐにモードを決めた場合と同じくらいである。 総評 BGMや背景のドットは相変わらず至高のレベルであり、上に挙げた龍連打や穿弓腿、骸突きを封印すれば特にバランスも悪いわけではないのだが、 偉大すぎた前作や前シリーズとの落差が強く感じられてしまった作品である。 家庭用移植 オムニバスソフトはSNKプレイモア(2016年にSNKに改名)、それ以前のソフトはWindows版を除けば旧SNKが発売元である。 共通して京と庵は最初から無条件で出現している。クリザリッドは第一形態は全て使用不可、第二形態は一部移植版でのみ使用可能。 家庭用ネオジオROM版(1999年9月23日発売) 京と庵が最初から出ている以外はMVS版と同等。ネオジオROM版はバーチャルコンソールで配信されていた。本作のROM版はKOF最後のWii VC配信タイトルでもある。 ネオジオCD版(1999年12月2日発売) 歴代のNCDソフトの中でも最悪クラスのロードの長さが大問題とされる、およそロードに30秒以上かかりテンポは最悪。また、本体の性能の関係か、一部のグラフィック(試合開始、終了時の「FIGHT」や「WINNER」など)が簡略化されており、完全移植ではない。NCD最後のリリースソフトでもある。 ギャラリーモードが追加されており、さらに特定の組み合わせでエディットチームを組むと専用のイラスト(モノクロ)が解禁される。 プレイステーション版(2000年3月23日発売) 流石に同時期の他機種に比べると移植度の面では劣るとされる。キャラクターのカラーエディットが可能。SNKが手がけたPS版最後のKOF移植でもある。 ネオジオCD版と同様のギャラリーモードがあり、前述の特殊エディットチームのイラストが全てカラー彩色されている。 条件を満たすとVSモードとトレーニングモード限定でクリザリッドが使用可能。 ドリームキャスト版(2000年3月30日発売) ゲームタイトルは『THE KING OF FIGHTERS 99 EVOLUTION』(通称『 99 EVO』)となっている。厳密にいえばアレンジ移植の類で、新規ストライカーとステージの追加や背景を3D化したものになっている。本項で述べた多くの問題点の修正、ボスキャラクターのクリザリッドが全モードで最初から使用可能になりしゃがみ系モーションが追加されている、各種セレクト画面の背景や試合中のキャラ名表記を始めとした各種文字フォントの変更などの変更点もある。また続編『KOF2000』に先駆けてヴァネッサとセスがエキストラストライカーとして参戦している。加えて新規ストライカーが登場する新規オープニングムービーも新たに追加。 セスとヴァネッサを除く新規ストライカーはネオジオポケット用ソフト『ザ・キング・オブ・ファイターズ バトルDEパラダイス』との連動で育成することが出来た(*12)。 これと連動させないと登場しないストライカーキャラクターが存在していたのだが、後にオンラインにて無料配信された。現在はSNK倒産に伴い配信終了。 上記の通り独自の追加要素が多い一方で、NCD/PS版に収録されていたギャラリーモードと特殊エディットチームでクリアした際のイラストが収録されていない。 1999年6月24日に前作『KOF 98』のDC版を発売する際、発売年に合わせて『THE KING OF FIGHTERS DREAM MATCH 1999』と改題していたため、DCには『KOF(19)99』の名を含むタイトルのソフトが2種類存在するという少々紛らわしい状況であったが、その影響か、2001年の『KOF 99 EVO』廉価版(*13)発売時に中身を間違えて前作『 98』の移植である『DREAM MATCH 1999』をプレスしてしまうというミスをやらかし店頭分即日回収・発売延期された事がある。 ただし完全には回収できなかったためか、プレスミス品の一部が市場に出回っていた(参照)。 似たような事例がPSPでも起きたことがあり、2012年7月12日に発売された『コーエーテクモ定番シリーズ 三國志VIII』では、製造ミスにより前作である『三國志VII』をプレスしてしまった。 余談だが、今作の追加ストライカーには草薙京の別衣装バージョンが含まれており、既存の京、京-1、京-2と合わせて京チームを組むことができた。 周辺機器のVGAボックス(VGAケーブル)には残念ながら非対応(*14)。ただしセガ非公式品しかないがRGB21ピンケーブルには対応している。 Windows98版(2000年12月22日発売) DC版と同タイトルの『 99 EVOLUTION』で、それをベースにした移植である。発売元はサイバーフロント。エキストラストライカーはDC版同様に溜めたAPで購入して解禁するが、連動要素が使えないため連動隠しストライカーは最初から出ている他、初めから全てのストライカーのレベルがMAXになっている。 「アケアカNEOGEO」にてSwitch、PS4、Xbox One、Windows10にも配信されている。 こちらはアーケード(MVS)版ベースのため、京と庵の出現には隠しコマンド入力が必要。ちなみに隠しコマンド受付に必要な手順は、オプションから設定することにより、省略・解禁することも可能。 オムニバスソフト ネオジオ オンラインコレクション ザ・キング・オブ・ファイターズ -ネスツ編-(プレイステーション2、2007年4月19日発売) 『2000』『2001』と共に収録されている。また、3作共に家庭用ネオジオ基準版とDC版(本作は『 99 EVO)の2バージョンの収録(実質6バージョン収録)となっている。本作収録の『EVO』は前述の新規ストライカーが無条件で最初から全て使用可能となっており、初めからレベルMAXとなっている。ただし、音質がDC版よりやや低下している。またネオジオ基準版はボタンコンフィグの設定も一切行えないため、あくまでもオマケという位置付けになっている。 PS版と違い、DC版ベースのため特殊エディットチームのエンディングイラストやギャラリーモードは未収録。 この他にも本作の背景を使用した作品『THE KING OF FIGHTERS EX NEO BLOOD』(実際のシステムは『2000』ベース)があるのだが…。 余談 日本版にサブタイトルは無いが、海外版では「Millennium Battle」というサブタイトルが付けられている。 韓国チームの新キャラクターであるジョン・フーンのモデルはSNKが過去に関わったゲームのとあるキャラクターだったりする。 必殺技の名前もそのゲームの「必勝技」に由来したものばかり。 他にも舞の特殊技やタクマの垂直ジャンプ強キックなど、そのゲームの通常技によく似たモーションが多いのも特徴。 超能力を失った拳崇みたいに大幅な性能変更が施されたキャラとしては他にも、ロバート・ガルシアの必殺技が何故か全部溜めコマンドに変更され、おまけに龍虎外伝のサマーや龍撃拳の型などカプコン側の軍人を彷彿とさせる構成になった。これは『2000』まで続くこととなる。 なおロバートと拳崇はどちらも奇しくも関西弁キャラである。 タクマ・サカザキの勝利ポーズや新必殺技の「三戦(サンチン)の型」など、『グラップラー刃牙』の愚地独歩のパロティと思しき要素が盛り込まれている。 なお三戦の型は攻撃判定を持たずパワーゲージを溜めるという、言わば『98』のエキストラモードのパワー溜めに近い技なのだが、ほとんど溜まらない上に隙だらけという死に技となってしまっている(*15)。というよりも本作は普通に戦ってもパワーゲージが溜まりやすい仕様なので、ぶっちゃけ虎煌拳一発で同等のゲージが溜まるのだが…。 他、彩京の『堕落天使 -The Fallen Angels-』から本作の設定などの随所に強い影響を受けている部分が多く見られることもあり、俎上に上げられることも多い。 試合中に表記されるキャラ名のフォントは『 95』以降は斜体が伝統となっていたが、その使用は本作で最後となった(*16)。 餓狼チームとサイコソルジャーチームのみ、特定の条件を満たすことで隠しエンディングを見ることが出来る(*17)。 クローンの京-1・京-2は長らく本作が使用できる唯一の作品だったが、後に2009年発売のリメイク『THE KING OF FIGHTERS 2002 UNLIMITED MATCH』で再登場となった(*18)。
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THE KING OF FIGHTERS XI 【メーカー】SNKプレイモア 【発売日】2006/6/22 動作報告 HDL0.8b SCPH-55000 日立160GB 起動確認 商品の説明
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THE KING OF FIGHTERS 2000 【ざ きんぐ おぶ ふぁいたーず にせん / つーさうざんど】 ジャンル 対戦格闘アクション 対応機種 アーケード(MVS) 販売・開発元 SNK 稼動開始日 2000年7月26日 レーティング CERO B(12才以上対象) 配信 アーケードアーカイブス【Switch】2017年8月10日/823円【PS4】2018年6月21日/823円【One】2018年6月21日/842円(税8%込) 判定 ゲームバランスが不安定 賛否両論 ポイント ザ・キング・オブ・ストライカーズ旧SNK最後のKOF、置き土産のファンサービス質の高い演出・BGM良くも悪くも個性的な新キャラ THE KING OF FIGHTERSシリーズ ストーリー 概要 システム キャラクター 評価点 賛否両論点 問題点 総評 移植 続編 余談 ストーリー 謎の秘密結社『ネスツ』の存在が明るみに出てからしばらくの時が過ぎた。だが、それ以来ネスツはこれといった活動を起こすことなく影を潜めてしまう。 それとは対照的に、世界各地でテロ活動が頻発する事態が発生。ハイデルンたち傭兵部隊は、その活動がK’とマキシマの二人による物だということを突き止める。早速二人の追跡を開始しようとしたハイデルンだったが、ちょうどその時、『KOF開催』の知らせが…! 驚くべき事に、招待チームの中には、K’とマキシマたちのいるチームも存在した。その二人に誘き寄せられるように、ネスツも計画の第二段階を発動させる。ネスツの活動再開は単なる偶然か?それとも…!? 世界各地でトーナメントを開始する格闘家たち。 再び波乱の予感を漂わせ、ザ・キング・オブ・ファイターズ、いよいよ開幕……! 概要 SNKの対戦格闘ゲーム『THE KING OF FIGHTERS(以下KOF)』シリーズ第7作目。翌年2001年10月30日に旧SNKが倒産したため、本作が旧SNK製としては最後のKOFとなった。 7作目ではあるが、オープニングデモではドリームマッチの『KOF 98』を除いて「EPISODE 6」と銘打たれている。 今作から2000年代に突入したことで、タイトルの西暦が略されず表記されるようになった。 前作『KOF 99』から始まった新章「ネスツ編」三部作の中編にあたり、前作で追加された4人目のメンバーによる乱入攻撃「ストライカー」システムを発展させた自由度の高さが特徴。 同社の看板絵師であった森気楼氏が最後にキャラクターイラストを担当したKOFでもある(彼はその後、カプコンに移籍)。 システム 操作系統はネオジオの基本配置である1レバー+4ボタン(弱P・強P・弱K・強K)。 基本システムは前作『 99』を参照。本作では以下の変更が行われた。 パワーゲージのストック数は再び次のキャラクターに引き継がれるようになった(『 97』~『 98』のADVANCEDと同様)。前作は前のキャラクターが倒されると強制的に空にされていた。 これに伴い、パワーゲージの溜まり具合が前作より遅くなっている。また、ストックされていないゲージの端数が切り捨てられるのは過去作と同様だが、何人目でも最大3本のままで『 98』のようなストック本数を上下するような要素は一切無い。代わりに本作はストライカー呼び出し(後述)に必要なストライカーボムの最大ストック数と現在のストック数が、メンバーが1人負ける度に1個ずつ増えていく(初期数が3個、最大が3人目の時の5個)。 MAX超必殺技の発動条件が体力無関係で「ゲージ3本消費」に変更され、任意に出せるようになった(前作では体力が赤点滅時にのみ、超必殺技がMAX版に強制的に切り替わる仕様)。 ただし、今作より全ての超必殺技がMAX版に対応している訳ではなくなり、一方でラルフの「ギャラクティカファントム」のようにMAX版しか存在しない超必殺技も実装されるようになった。 「かわし移動」や「かわし移動攻撃」が廃止され、再び『 98』までと同様の「緊急回避」(前転・後転)に戻った。 カウンターモード・アーマーモード 発動モーションに無敵判定が付き、ガード不能・受け身不能・ダメージ0の攻撃判定が出るようになった。 モード終了後、ゲージが消失し一切溜められなくなる「オーバーヒート状態」が大幅に短縮された。 目玉システムであるストライカーはアクティブストライカーシステムと銘打たれ、大きく仕様が変更。 「挑発」アクションを行うことでパワーゲージを1本消費し、ストライカーボムを回復できる。ただしこのためか、本作は挑発モーションをキャンセルすることが一切できない。 既にストライカーボムが上限値の時や、パワーゲージが足りない場合は挑発しても何も起きず、隙を晒すだけになる。 被ダメージ(喰らいモーション)中、ダウン中以外ならいつでもストライカーを呼べるようになった。 投げ動作・投げ外し中にゲージを1本消費してストライカーによる追撃が可能になった。 ストライカー専用キャラクターとして「アナザーストライカー」「マニアックストライカー」が追加された。 順番選択後は、ストライカーを「試合に出さないチームメンバー」か「アナザー/マニアックストライカー」のどちらにするのかが選択できる。 オーダーセレクト、コンティニュー 先鋒等を決めるKOFお馴染みのシステムだが、CPU戦では対戦相手のチームを把握した上で決められたが、今作は順番及びストライカーを決めるまで、どのチームと戦うのかが判断不可となった。 コンティニューもただのカウントダウンによる演出ではなく、敗北しボロボロになった姿のキャラが台詞を語る中で徐々に暗転していくという一風変わったものに。 キャラクター キャラクター一人ひとりに対応するストライカー限定の別キャラクター「アナザーストライカー」が登場。 ストライカーになった控えキャラクターは、試合前に本来のキャラクターかアナザーストライカーかを選択することができる。 ストライカー専用枠には過去のKOFシリーズに登場したキャラクター、およびKOFに一切登場しなかった他作品を出典または元ネタとするキャラクターが多数割り当てられている。中には本来のキャラクターの別衣装が割り当てられているケースもある。 さらに特定のキャラクター限定で「マニアックストライカー」も存在し、アナザーから隠しコマンド入力で出現するようになる(*1)。 ちなみにDC版やPS2版だとマニアックストライカーが特に入力無しで最初から選択可能。 さらに、PS2単体版限定の隠し要素として、一定条件で解禁される新マニアックストライカーも登場している。 下記の表のうち、新規参戦のプレイアブルキャラクターは 太字 、PS2単体版限定マニアックストライカーは 下線 を付けている。 + 参戦キャラクター&ストライカー一覧 チームまたは所属 プレイアブルキャラクター アナザーストライカー マニアックストライカー 主人公チーム K アナザーK (*2) クリザリッド マキシマ ロッキー(『ロボアーミー』)(*3) ラモン デューク(『バーニングファイト』) ネオ ジオ(『クイズ大捜査線』) ヴァネッサ フィオ(『メタルスラッグ』) 紅丸チーム 二階堂紅丸 アナザー紅丸(*4) ツキノヨルオロチノチニクルフイオリ 矢吹真吾 コスプレイヤー京子(*5) 麟 如月影二 セス 大門五郎 餓狼伝説チーム テリー・ボガード ギース・ハワード ブライアン・バトラー アンディ・ボガード ビリー・カーン ラッキー・グローバー ジョー東 ダック・キング ヘビィ・D! ブルー・マリー 山崎竜二 龍虎の拳チーム リョウ・サカザキ 楓(『幕末浪漫 月華の剣士』) ゲーマント(ネオジオイメージキャラクター)(*6) ロバート・ガルシア アナザーロバート(*7) キング 獅子王(『風雲黙示録 格闘創世』) タクマ・サカザキ 天童凱(『武力~BURIKI ONE~』) Mr.BIG 怒チーム レオナ・ハイデルン ゲーニッツ オロチ ラルフ・ジョーンズ 七枷社 ヤミノナカオロチノチニメザメルレオナ クラーク・スティル シェルミー(*8) ウィップ クリス ハイデルン サイコソルジャーチーム 麻宮アテナ 初代アテナ(『アテナ』) 椎拳崇 ケンスウ(『サイコソルジャー』版衣装) 鎮元斎 白湯(『ジャンボウ』)(*9) 包 渡部薫(*10) 韓国チーム キム・カッファン キム・スイル(『風雲スーパータッグバトル』) チャン・コーハン キム・ドンファン(『餓狼 MARK OF THE WOLVES』) スマート・チャン(*11) チョイ・ボンゲ キム・ジェイフン(『餓狼MOW』) クール・チョイ(*12) ジョン・フーン カン・ベダル(*13) 女性格闘家チーム 不知火舞 神楽ちづる ヴォルフガング・クラウザー ユリ・サカザキ ナコルル(『サムライスピリッツ』)(*14) 藤堂香澄 李香緋 アンノウン(*15) 四条雛子 リリィ・カーン(*16) エディット専用 草薙京 霧島翔(*17) 草薙柴舟 八神庵 マチュア バイス(*18) アナザー庵(*19) 乱入ボス クーラ・ダイアモンド (アーケード版のみ隠しキャラクター)(*20) キャンディー・ダイアモンド(ノーマルストライカー)(*21)フォクシー ルガール・バーンシュタイン 最終ボス ゼロ(AC版およびネオジオ版では使用不可(*22)) 評価点 演出の質の高さ。 このゲームが発売された頃になるとMVS(ネオジオ)は旧式ハードと化しており、全面的なパワー不足は明らかなのだが、その中でも演出は非常に頑張っている。「演出だけならシリーズ最高傑作」との声も。 その中でも特に評価が高いのがオープニングデモで、内容は下記の通り。前半はポケットに手を突っ込んでうつむき加減にレンガ造りの壁の前を歩くモノクロのK と、背景に次々と浮かんでは消える出場キャラクターたちのカラーのポートレートとの対比。後半になるとフェードアウトして草薙京・八神庵とK がすれ違う瞬間がストップモーションで描かれ、物語のキーパーソンであるクーラの姿が一瞬浮かび上がった後に、K が手前側を蹴り上げると共にタイトルロゴが表示される。尺としては短いデモ画面ながら、各登場人物が上手く引き立てられており、非常にセンスが良い。 キャラクター選択画面の各キャラクターの顔も一枚絵をドットで描いており、鮮やかな色合いと、キャラクターの特徴をよくつかんだ構図となっており、どれも魅力的。特にK や雛子などのキャラセレ絵は今見ても色あせない。 近未来的な描写を強調した中間デモや、各チームごとに用意されたエンディング演出の評価も高い。特に主人公チーム、怒チーム、クーラ、エディット用のエンディングなどは構成の良さもさることながら、次回作での新たな展開を期待させるものに仕上がっている。もっとも実際に出た次回作は(諸事情があったとはいえ)酷いものだったが…。 SNKが誇るサウンドチーム「新世界楽曲雑技団」によるBGMの出来も文句なし。 世界観のSF化に合わせて打ち込みをイメージした方向にシフトした(*23)前作では良い曲もあった反面、全体的に統一性がなかったきらいもあったが、本作ではゲームの雰囲気とのシンクロ性も抜群。個々の曲の出来も粒揃いで、ファンの間では(BGM面で)傑作と言われる『KOF 96』に匹敵する高評価を得ている。 主人公チーム「KD-0084」は前作の曲調にピアノなどが加えられており大人びた雰囲気になり、サイコソルジャーチーム「Will」は大きく盛り上がる哀愁溢れたサビが特徴。MVSの限界に挑戦しているかのような楽曲群は、今までとは違う雰囲気ながら完璧な出来となっている。 シリーズと比較すると全体的に落ち着いた曲調のBGMが多いが、裏大会としての設定や退廃的な背景とマッチしており好評。 また旧SNKの事情を知っていたからなのか、草薙京のテーマBGMである「Goodbye Esaka」など、ネーミングも含めて哀愁を感じさせる曲もいくつかある(*24)。 エンディングBGM「CRYSTAL」はそれぞれのチームのエンディング導入にうまく合わせるため、イントロ部分をチーム毎に作っているという手の凝りよう。前述した通り、本作のエンディングの演出の高さに貢献している。 音質が桁違いに上昇するアレンジサウンドトラック版も人気が高い。 ストライカーを使ったコンボ自体は爽快で面白い。 基本的にプレイヤー同士の対戦が重視される格闘ゲームにおいて対戦バランス面を荒らしまくったアクティブストライカーシステムだが、一人プレイでCPUをボコボコにする事の痛快さを引き立てる要素にもなっており、「対戦格闘」としてではなく「格闘アクション」として遊ぶなら悪くないゲームと評価されている。実際、対戦バランス面を考慮しての調整と完成度はともかく、本シリーズが元々チームバトルというシステムを敷いていることもあって、「複数メンバーが一度に干渉することによって、よりチーム戦を前面に出した演出ができる」などの理由でこのストライカーシステムを気に入っているファンも存在する(*25)。 本作限定のアナザー/マニアックストライカーはファンサービスの方面が非常に強い要素である。 というのも、このストライカー限定で設定完全無視の大量の客演キャラクター、更にその中にはマニアしか知らないであろうマイナーなキャラクターや没キャラクターまでもが含まれている。そして、これによって総出演人数が80~90名を超えている。ただでさえ調整が難しい格闘ゲームなのに、この膨大なラインナップでまともにバランスを取ろうというのが無茶な話である。 このような何でもアリの大放出状態になったのは、本作の開発段階で既に旧SNKの経営状況は致命的に悪化しており(*26)、出来がどうあれ本作が最後のKOFになるであろうことをスタッフが認識していたためだと思われる。操作キャラでないながらも本作を彩ったアナザー/マニアックストライカーの面々は正しく「旧SNKの置き土産、最後のファンサービス」と言えるだろう。 一応、前作で明らかにおかしい性能だったプレイヤーキャラクターについては調整が行われている。 拳崇の龍連打や穿弓腿、チョイの骸突き、ジョン・フーンのふっとばし攻撃やレオナのハートアタックなど。とはいえ、本作ではストライカーが致命的なまでに対戦バランスを崩壊させてしまった為(詳細は後述する「問題点」にて)、結局焼け石に水に終わってしまった感は否めないが…。 他、『99』では『98』と比較してマイルド調整が目立ったのに対し、本作では全体的にキャラクターの性能の向上がはかられている。 CPU戦の難易度がややマイルドになった。 ラスボスのゼロも各必殺技性能自体は十分高いものの、KOFボスの常であるワンパターンでのはめ殺しがしやすくわかってしまえばあっさり倒せる。もちろん手慣れた人ならストライカーを駆使して即死連続技で葬ることも可能。 森気楼氏が手掛けたイラストはやはり素晴らしい。 36人ものキャラクターイラスト+カバーアートも描いているにもかかわらず、一人一人の構図や描き込みのクオリティが極めて高く、まさしくプロの技である。特に不知火舞の谷間。 それだけでなく、コンティニュー時の戦い敗れてボロボロになったキャラのイラストも書いており、手の入れようが半端ではない。 本作に限ったことではないが、彼の旧SNKへの貢献度はそれはもう計り知れないものがあった。 賛否両論点 新キャラクターは濃い連中が揃っており、稼働当時は賛否両論だった。しかし、現在はいずれも一定の人気を得ている。 タイガーマスク(*27)なラモン、三十路人妻ボクサーのヴァネッサ、爽やかなチームメイトの紅丸や真吾まで色物に見える程に濃い麟(*28)とセス、相撲部のお嬢様女子高生の雛子らは設定がかなり飛んでいるが、うち何人かは後の作品にも深く絡んだり、再登場も果たしている。 ラモンのモーションは非常に凝っておりソバットやサマーソルト(*29)、四次元殺法とまで言われたタイガースピン等、ぶっちゃけ佐山のモーションまんまだが、再現度は非常に高い。 その他の新キャラクターも特色の出たモーションが作成されており、どのキャラクターも使って楽しい出来になっている。 特に隠し中ボスとして、「主人公と対を成す」というオロチ編における八神 庵に近いポジションと、ストーリーの軸を担う、氷を操る少女クーラ・ダイアモンドは、演出やプレイヤーキャラクターとしての調整に力が入っていたことも相まって、今やシリーズやネスツ編を代表する人気キャラクターの一人に至っている。 通常プレイヤーキャラクターに新規の客演キャラクターがいない。 いくら『KOF』シリーズが『 96』以降から独自色を強めてきたとはいえ、『 97』では当時の各ゲーム雑誌上で外部作からの参加希望キャラクターを決める投票企画まで行ってその結果『餓狼伝説』シリーズからマリーと山崎、『 99』からは同じく『餓狼伝説』シリーズから香緋が客演初参戦していた(*30)。しかし今作ではアナザー/マニアックストライカーシステムを導入したせいか、通常の新キャラクターが全員KOFオリジナルキャラクターなのは仕方ないかもしれない。 続編の『2001』も新規の客演キャラクターは1人もいなかった(代わりに完全新規キャラクターと過去の『KOF』シリーズからの復活キャラクターはそこそこいるが)。その後、本作から実に3年の時を経て『2003』以降のアッシュ編にて新たに『餓狼MOW』などから数人のキャラクターがKOFに初参戦している。 問題点 ストライカーによる対戦バランス崩壊。本作が『キング・オブ・ストライカーズ』と言われた最大の所以。 ストライカーシステム自体は前作『 99』で導入されたものだが、前作では出すときに硬直があり、出せる回数・場面も限定されていたため使い勝手はあまり良くなく、「蛇足」の域を出ないシステムだった。 そこで本作では『MARVEL VS. CAPCOM 2』のアシストのように技の動作中などいつでも出せるようにし、挑発を行いゲージを消費することで使用回数の補充もできるようになった。が、案の定、余裕で相手を即死させられる壊れた連続技が大量発生。即死までには至らずとも相手の体力を8~9割方奪う連続技はザラにある。 なまじ自由度が上がりまくったため、小技から、投げから、対空から、切り返しから、隙の大きい技の隙消しから…とあらゆる場面でストライカーを用いた狂った連続技が可能である。ストライカーとして特に猛威を振るったのは以下の二人。 ジョー東:飛び蹴りから「爆烈拳」(その場でフックの連打を放つ必殺技)を繰り出す。この飛び蹴り→爆裂拳が何故かダウン中の相手にも当たる上に、爆裂拳部分を当てると相手を強制的に立ち喰らい状態にするため、ダウン回避不能の技を持っているキャラは、ストライカージョーで起こしてコンボを継続する事が出来てしまう。具体的な例を挙げると、ラルフは「近立ち強P>コマンド投げ>ジョー>馬乗りバルカンパンチ>ジョー>馬乗りバルカンパンチ」であっさり即死コンボ完成。ゲーセンで「超絶」というにふさわしいほどの猛威をふるっていた。ジョー以外にもラモンやロバート等も同様の性質を持つが、拘束時間が長いジョーが一番連続技を決めやすいため、圧倒的に使用率が高かった。下記のアレンジ移植では追撃不能になるばかりか、ジョー自体が削除されるという方法でバランス調整が行われたことからも、いかに本作でジョーが猛威を振るっていたのかが分かる。 セス:プレイヤー後方の画面外から飛び蹴り→アッパーを行う。この飛び蹴りの性能が非常に良く、お手軽かつ安全な割り込み・対空技・隙の大きい技をガードされた際のフォローとして機能する。飛び蹴りだけならまだ前述のような用途の技の範疇で済むが、アッパーがヒットすると簡単に追撃ができてしまうため、キャラクターによっては『セスを呼び出す→連続技を叩き込んで1ゲージ溜める→セスで繋ぐ→挑発でストライカーボム補充→(繰り返し)』という永久機関が成立する。割り込みに適した技を持つストライカーは他にもいるが、その中でもズバ抜けた強さ。ジョーはコンボ接続に特化した攻撃型ストライカーだが、セスは攻防一体を地でゆくストライカーであり、これら以外にもストライカーを利用したガード不能連携、チキン戦術など、問題点を挙げれば枚挙に暇が無い。 このため使いやすいストライカーと、そのストライカーと相性の良いキャラが本作の強キャラとなっていることが多く、システムがキャラ性能までもを食っているという点で度々批判される。後の『2002』でもどこキャンについて似たような批判を受けることがあるが、ここまで極端ではない。 例として庵はストライカージョー以外ではまず使われることは無い性能と言われており、逆にロバートはストライカーを交えない純粋な性能ではトップクラスと言われている。 なお、本作に限らずKOFシリーズのプレイが盛んな中国では、禁止行為として「1回のコンボにおいて2回以上のストライカーの使用禁止」「ガーキャンふっとばし攻撃から直接ストライカーに繋げる行為の禁止」が制定されている。ようするに先述のような即死コンボがほぼ組めなくなっているのだが、 それをもってしてもジョーの使用率は高い。 上記に加え、「挑発をすることで、ゲージ一本をストライカーボム一個に変換できる」というストライカーボムの補充方法から『 96』(*31)以来に挑発が飛び交う事にもなった。『 97』以降ではわざわざモーションと専用ボイス付きで存在する割に特に効果がなく、あくまでも演出におけるオマケの一つ(*32)で使う機会が滅多にない物ではあったが、相手を挑発する物に変わりなく、それを合間合間に何度も使い使われるのは嫌な人もいた事も事実である。 先述で記載したような強いストライカーがとことんなまで強い一方で、弱いストライカーは救いようがないまでに弱い。そもそもKOFの伝統ではあるとはいえ操作キャラの数の時点で大所帯な上に、今作はストライカーの数も各キャラに存在するアナザー/マニアックストライカーを含めたら規格外な規模である。そんな短期間で整理するのが困難な数だというのに、短い開発期間でバランスを調整するなんて、無理・無茶・無謀ともいえる。 ストライカー以外のバランス面における難点 『ストライカーを使用禁止にすると意外とバランスは悪くない』と言われることはある。だがそれも『当時のKOFシリーズの平均で』という話であり、アーマーモード・カウンターモードの相性を含めたキャラクター格差が決して小さくないため、全員を底上げして穴を埋めるストライカーがいたほうがむしろバランスはマシとも見れる。結局のところ、ACでの対戦ではストライカー禁止ルールはあまり普及しなかったのだが…。 そもそも新キャラクターの一人・麟は調整不足から来るバグが目立つ。ゲージが無い時に「飛賊奥義影向」を入力するとガード不能になるバグが存在し、これによる永久連続技が可能。その他の技性能も高く、実際ストライカーの有無問わず操作キャラとして見た場合は強キャラの1人であった。 同じく新キャラクターのヴァネッサも永久連続技は理論上可能だが、こちらは猶予0F(1F=1/60秒のズレなく完璧のタイミングで入力し続けていかないと成立しない)のため実戦投入は実質的に不可能である。 もしもそれができたらそのプレイヤーは精密機械と揶揄されて賞賛されるだろう。 なお、ストライカーの有無問わず操作キャラの中で強キャラとされているのは弱キャラだった前作から劇的に強化された主人公のK’、前述でも記したように有用なバグが目立ち基本性能も高い麟、ストライカーでなくとも当て身を始め操作キャラとしても一流であったセス、次点で後述するがアーマーモードと相性抜群のチャン、舞、キング、京あたりが強いとされる。 逆に前作で永久ガード・コンボ有りで猛威を振るった拳崇が、永久ができなくなったのはもちろんなのだが、それ以外の技にはあまり強みがなかったのとそのような技が大して強化されないままであったせいで、一気に弱キャラに転落してしまっている。 アーマーモード・カウンターモード アーマーモードは凶悪だが、おかげで立ち回りでストライカーにも対抗できる。用途の違うカウンターモード共々、即死コンボに持ち込むことが可能。 初心者でも比較的容易に大ダメージ~即死に持ち込めるストライカーばかりが目を引くが、用途とコンボがわかっていればこれらも比肩しうるほどに強力。 一例を挙げるとすれば、チャン・コーハンがアーマーモード中にパンチボタンを連打するだけで一部のキャラはなす術もなく詰むことがある。このような「デブに鉄球鬼に金棒」とも言える強力な組み合わせに前述のストライカーも組み合わせれば、即死コンボの構築も比較的楽。 とはいえ先述のとおり本作で猛威を振るうストライカーに対するほぼ唯一といっていい共通の対抗手段であり、「パワーゲージをMAXまで溜めないと発動できない上に、終了後は数秒間オーバーヒートでゲージを溜められない」「アーマーモードは一部の技が多段ヒットしてしまい通常よりも多く体力を減らされる」といった弱点もあるため、絵面や喰らっていて不快など賛否は大きくあれど、一概にバランスを崩しているだけの要素とも言い難い。 バグ・不具合 KOFはバグが多い事でも有名なシリーズだが、今回も例外に漏れず、やはりバグが多い。 殊更にストライカー関係で起こるバグが多く、有用なものから、ゲームにリセットがかかる危険なものまで様々なものが存在している。 そもそもストライカージョーがダウン中の相手を拾いなおせる時点でバグな気がするが。 有名なのはラスボスの『ゼロ』の技である、地面から影を飛ばし、当たるとその後に4ヒットする打撃技に移行する「疾火煌陣」と、ストライカー庵の闇払いが相殺した時に起こるもの。このバグが発声すると、ゼロ側はそのまま攻撃を続けるが、この状態の攻撃を喰らってもプレイヤー側のキャラは何故かのけぞらずに行動ができる(ダメージは喰らう)。この時に必殺技や超必殺技を出すと、キャラによってさまざまな現象が発生する。 驚くべきはラルフの場合で、この状態で超必殺技のバリバリバルカンパンチを出すと、既定のヒット数になってもフィニッシュモーションにならず、 ゼロが死ぬまでラルフが延々と殴り続ける という、北斗神拳ばりの乱打を見ることができる。 + 参考動画 ラルフの無限殴りは27 26あたりから。なお、4 14あたりからはゲームリセットバグのシーンあり。 ストーリー展開がかなりややこしい。 そしてその複雑な内部事情がACゲーム特有のテンポの早い描写・一部の断片が複数のチームをまたいで語られるため、小説版や補足情報なしでしっかり把握できたプレイヤーは皆無と言っても良いだろう。当時多くの人には「最後にチョビヒゲのおっさんが出てきて倒したらなんか勝手に死んだ」程度にしか理解されなかった。しかしこれでも続編の『2001』よりは整合性が取れている方だったが…。 + ネタバレ注意。本作ストーリーを簡単に説明すると以下の通りになる 悪の組織「ネスツ」に反旗を翻した元戦闘員たち(主人公であるK ら)を捕獲してネスツ対策に利用するため、「リング機関」という組織が(ネスツ主催と見せかけて)KOFを開催。 …が、ラスボスであるネスツ幹部・ゼロ(*33)が司令官のリングを暗殺して入れ替わり、リング機関を掌握すると共に対ネスツの切り札として用意された衛星兵器「ゼロ・キャノン」を奪取する。ここまではネスツの狙い通りだった…。 しかしゼロ本人はネスツへの反乱を企んでおり、リングのクローン人間にリング機関の掌握を継続させて自らは裏に回り、KOFを通じて格闘家達から生み出されたエネルギーをゼロ・キャノンに転送することでネスツ乗っ取りの武器にしようとした。 ゼロが優勝チームに倒された後、リングとすり替わっていたクローンはハイデルンによって排除されたが、 時を同じくしてネスツ内偵のクーラ・ダイアモンドたちによってゼロは粛清され、ゼロキャノンは街一つをゼロもろとも消し飛ばした後にクーラに破壊される。 それはリング機関と手を組んでネスツを追い詰めようとしたハイデルンたちにとっては完全敗北…ネスツへの対抗力と街1つ、そしてプライドを失ったことを意味した。 …全然簡単じゃない。 この内容の複雑さについては旧SNKもしっかり把握していた節がある。そのためかコメディ寄りのチームのEDは今までになく酷く、投げやりとしか思えないものになっている。 韓国チームのEDはチャンとチョイがゼロ・キャノンのビームを喰らい、そのショックで互いの人格が入れ替わってしまうもの。キムとジョンがゼロに戻し方を聞こうとするも、ゼロは黒焦げになって頭から地面に突き刺さっていた。なお、続編の『2001』ではストーリーで数行触れられた程度で元に戻っている。 いくらチャンとチョイがKOFシリーズ屈指の色物・悪役かつギャグ担当キャラクターとはいえ、この扱いはひどすぎる。 また、サイコソルジャーチームのEDは包に飽和しきった気を拳崇が受け止めるシーンがあるが、その時の絵が同性同士でキスしているようにしか見えない。包自体がショタキャラかつ一定の層を狙った外見のため、露骨だと批判もあった。 龍虎チームのEDはゼロ・キャノンの砲撃をキングが受けかけるも、タクマが覇王至高拳でビームをカット。直後、「極限流の世継ぎをキングが産むかもしれないから(*34)」と理由を聞かされたリョウとロバートがあきれて変顔という締め。 もっとも龍虎チームのEDは初代作品である『 94』の時点ですでにギャグ色の強いもの(*35)となっており、本作に限らずKOFシリーズ全体における問題点とも言える。一方で、タクマが街一つを消し飛ばす衛星兵器を相殺する程の実力者として描写されていることを評価する向きもある。このシーンは印象的だったためか、後の『2002UM』の裏タクマには実際にそのシーンを元ネタにしたMAX2が搭載されている。 極め付きはエディットチームのエンディングで、これはハイデルンが今回の事件の捜査、真相を探り仮説を立てるという、彼が語り部になっているような内容だが、彼の台詞が、当時の倒産寸前の旧SNKの社内事情を風刺したような内容にもなっている。 この風刺も込められた台詞は、約半年前に稼働開始した現時点の餓狼伝説シリーズの最終作『餓狼 MARK OF THE WOLVES』でも見られた(特にロックのエンディングが顕著)。 加えてクーラのエンディングも、どことなく倒産寸前の当時の旧SNKを風刺しているような傾向が見られる。内容は自分を危険に晒しててでも皆を守るために大気圏外にゼロキャノンを破壊しに行き、成功はしたもののこの時クーラを庇ってアンドロイドのキャンディーが大破してしまうというもので、話自体は切なく同時に(当時は出ないと絶望視されていたものの)続編への伏線にも実際なり、以降は時間をかけてまでこのキャンディーのパーツを集めて修復しているという設定が追加されるのだが、この庇って大破・時間かけて修復のくだりが当時の旧SNKの社内事情を風刺してもいると捉えられるような内容となってもいる。 総評 とにかくストライカーひとつで対戦バランスが完全に崩壊しており、格闘ゲームとしての評価は当然低い。 あまりにも永久連続技や即死連続技がありすぎるので最低限の攻守バランスも取れていないが、『 99』よりもシステムがコンボに繋がるそのわかりやすいゲーム性は今でも地味に愛好者は存在する。 実際、ストライカーシステムを用いたネスツ編ストーリー作の中では一番遊ばれた作品ではあった。 また、デモ演出やBGMではハード性能の限界を感じさせないセンスの良い作りが光っており、CPU戦の面白さや、ギリギリまで詰め込まれたストライカーによるファンサービスを評価する向きもある。 当時のSNKの状況を考慮すると、本作は最初からバランス度外視で作られているとも言えるため、色んな意味で世紀末な対戦でワイワイしたり、あるいはストライカーを封印して真剣勝負したり…と、アクションゲームとしての楽しみ方は十分に広い作品である。 兎にも角にも本作が、かつてアーケードで一時代を築いた旧SNKの最後の格闘ゲームとしての色を示した事に変わりはないだろう。 移植 ネオジオ版以外は全て旧SNK倒産後に版権を受け継いだ後継会社であるプレイモア(後のSNKプレイモア、現在のSNK(新社、2代目))からの発売である。 家庭用ネオジオ版(2000年12月21日発売、39900円) MVS(アーケード版ネオジオ)の完全互換機であるため、当然ながら移植度は完璧。 これまでの家庭用と同様、アーケード版では基板設定変更でしか遊べないシングルモード(1キャラクター&1ストライカーの複数ラウンド制)も自由に遊べる。 ドリームキャスト版(2002年8月8日発売、6090円) プレイモアが新規で発売した他社ハード向けソフトの第一弾。追加要素として「パズルモード」が搭載。 ジグソーパズルのゲームであり、バラバラのピースを、移動させたりLRトリガーで回転させたりして絵を完成させる。完成した絵はギャラリーモードで観覧できる他、これによって解禁できる要素がある。 アナザーストライカーに対応した過去SNK作品のステージが登場する。固有BGMの過去ステージは上記のパズルモードをクリアすることで解禁される。 プラクティスモード限定でゼロが使用可能。 バックステップ中に空中必殺技を出せない等の謎の仕様変更があり、AC版の再現という点では劣る箇所がある。 プレイステーション2版(2002年11月28日発売、7140円) シリーズ初のPS2版であり、プレイモアのPS2参入第一弾ソフト。追加の隠し要素としてアーケード版KOF2000に登場していない過去のKOFキャラクター(アメリカンスポーツチームやオロチ等)などがマニアックストライカーとして追加されている。 これらの追加マニアックストライカーは、パーティーモードの勝ち抜き数に応じて解禁されていく。 PS2に移行されたことで、PS1時代の劣悪なロード時間は改善された。全く無い訳では無いが、ロード画面に移行しなければいけない程度のものは無い。 一定条件を満たすことで歴代のオープニングが鑑賞できる。 ゼロが対戦モードとプラクティス限定で使用可能。ただし前提として上記の追加マニアックストライカーを全て解禁する必要がある。 プレイステーション2版『THE KING OF FIGHTERS -ネスツ編-』(2007年4月19日発売、5,040円) 『KOF 99』『KOF2000』『KOF2001』を1本に収録したコンピレーション版。 ネオジオ版・ドリームキャスト版が両方収録されており、アレンジサウンドトラックス収録の高音質BGMも選択可能。現在プレイするならかなりお得だが、移植度はあまり高いとは言えないのでその点は注意。 DC版ベースのため、過去作ステージやパズルモードは収録されているものの、PS2単体版に登場した追加マニアックストライカーは使用できない点は注意。バックステップ絡みの変更もそのまま。 DC版側では、新たにゼロが全モードで使用可能になっている(戦闘専用でストライカーとしての選択は不可)。 また、『ネスツ編』のDC移植版共通事項として音質がやや低下しており、ボイスも一部低くなっているなど不評点がある。単体移植版と比較すると本作に関しては一長一短といったところである。 一方でネオジオモードは完全にほぼそのままベタ移植のオマケ収録であり、キーコンフィグすらできない。 続編 THE KING OF FIGHTERS 2001(2001年11月稼動) 旧SNKの倒産によって誰もがKOFは終わったと思っていた中、突如登場したまさかの続編。旧SNKの子会社であったプレイモア(*36)を中心にブレッツァソフト、サン・アミューズメント、ノイズファクトリーが韓国のゲームパブリッシャー、イオリスの資金提供を受けて開発したもの。 その開発環境の厳しさ、開発期間の極端な短さから無理矢理ひねり出されたような作品であるため、黒歴史とも言えるような出来だが、とりあえずでもKOFを存続させ、現在に繋いだことは評価されている。 THE KING OF FIGHTERS EX シリーズ 前作と本作のシステムをベースとして作られたゲームボーイアドバンス版。当時の携帯機の格闘ゲームとしては珍しく、AC版とほぼ同じ頭身でキャラクターが描かれている。 こちらはシステムのベース自体は『2000』だが、ストーリーそのものは「オロチ編とネスツ編をつなぐ」という触れ込みでオロチ編の要素が色濃い。 1作目の出来は問題点しかないレベルだが、2作目は携帯機の格闘ゲームとしては高評価。 余談 ラスボスのゼロは『北斗の拳』に出てくる羅将ハンほぼそのままの見た目。 使う技の名前も全く同じ名前である(技自体は全然違うものだが)。 本作の翌年に旧SNKは倒産した(*37)…とはいえ(しばしば勘違いされるが)、旧SNKの経営状況が悪化したのは本作などのアーケードゲームの出来云々や、キャラクター商法への傾倒が直接的な原因という訳ではない(*38)。 主な原因として挙げられるのは無謀な多角経営(特に莫大な資金が投入されたお台場の遊園地「ネオジオワールド」の大失敗)である(*39)。 また、家庭用、アーケード共に、ネオジオに取って代わる新規/後継ハードも幾つか投入したものの、ネオジオポケットやネオジオCD(Z)みたいに一定の固定ファンから評価を得た機種も確かにあったのだが、難点が目立ったのも確かで(*40)、同世代のライバル機に太刀打ちできたとはお世辞にも言えない結果だった。 極め付きはアーケードにおいてMVS(アーケード版ネオジオ)の後継基板になるはずだったハイパーネオジオ64の失敗で、こちらは本来はMVSの正統進化機種として2Dに特化したスペックで3Dグラフィックはあくまでオマケ程度の性能だったものの、何故か上部が3D向けとして売り出すことを決行したため、結果的に当時のライバル社が出していた3Dの格闘ゲーム(*41)と比べるとグラフィックが明らかに劣っており、さらにアーケード基板としてはハード/ソフト共に低価格であったMVSとは対照的にかなりの高価であった欠点ものし掛かり、一部マニアからの支持はあったものの、お世辞にもヒットしたとは言えない結果に終わってしまった。 タイトルを略して『KOF 2000』と書かれる事もあるがこれは間違い。 「 」は年号の上2桁を略しているため、入れるなら『KOF 00』となる 本作では前作から引き続き、キャラの台詞や技名に当時流行していた某音楽ゲームブランドの影響が見受けられている。 ストライカーすらも、「アナザーからコマンド入力でマニアックが選べる」という要素は名称まで某ダンスゲームそのままである。 うち、チャンの勝利台詞にはそれら機種の中でも特に人気のあった某シンガーの曲の歌詞が引用されているのだが、その某氏のその後やKOFシリーズのその後を踏まえると、現在は笑うに笑えないネタになってしまっている感は否めない。 今作で初登場しセスと共に紅丸チームで凄まじい存在感を見せたキャラである麟を演じた黒田崇矢氏はこの年に声優としてのキャリアを始めたとの事。氏は後に『龍が如く』シリーズで主人公を務めるなど一躍人気声優の一人となった。
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ザ・キング・オブ・ファイターズ98 アルティメット・マッチ 機種:AC,PS2,XBLA 作曲者:麻中秀樹(新規曲)、SNK新世界楽曲雑技団(既存曲) 発売元:SNKプレイモア 発売年:2008 概要 『KOF98』のリメイク作。 キャラが大幅に追加されたが、BGMは全曲一新された『KOF2002UM』に比べ、こちらはデモシーンやスタッフロールなどの曲以外は全て過去作の使いまわしである。 ただ過去のKOFシリーズだけでなく、餓狼伝説シリーズ、龍虎の拳シリーズなどの曲も使われており、 サントラはSNKの格闘ゲームBGMのベスト盤という見方もできるので、ファンならば買ってお得かもしれない。 収録曲 ボールドで表記された曲は新規曲。 曲名 作・編曲者 補足 順位 Disc 1 CIPHER 08 タイトルデモ CIPHER 08 β タイトル画面 HTP 操作説明 The King Of Fighters 2 プレイヤーセレクト Next STAGE 次ステージ表示デモ ESAKA? 主人公チーム「京/紅丸/大門」 Victor s voice 勝利デモ クリキントン~ごまめギターVer~ 餓狼伝説チーム「テリー/アンディ/ジョー」 Art Of Fight 龍虎の拳チーム「リョウ/ロバート/ユリ」 Rumbling on the city 怒チーム「レオナ/ラルフ/クラーク」 震!戦慄のドラ サイコソルジャーチーム「アテナ/ケンスウ/チン」 Fairy 女性格闘チーム「ちづる/舞/キング」 チョイ・ボンゲ音頭 チョイ・ボンゲ登場 Soul Town キムチーム「キム/チャン/チョイ」 Bloody オロチチーム「社/シェルミー/クリス」 HCNC 乱入デモ 怒濤のセレクト 2 乱入プレイヤーセレクト 嵐のサキソフォン2 八神チーム「庵/バイス/マチュア」 IN SPITE OF ONE S AGE おやじチーム「ハイデルン/タクマ/柴舟」 SLUM No.5 アメリカンスポーツチーム「ヘビィ・D!/ラッキー/ブライアン」 C62 山崎竜二 Blue Mary s BLUES ブルー・マリー LONDON MARCH ビリー・カーン 嵐のサキソフォン 八神庵 Still Green 矢吹真吾 Footprint 中間デモ The ЯR ルガール・バーンシュタイン ESAKA 草薙京 ね! 94女性格闘家チーム「キング/不知火舞/ユリ」 ESAKA FOREVER 草薙京 VS 八神庵 COOL JAM 八神庵 VS 草薙京 Disc 2 ギースに肩こり ギース・ハワード レクイエム ニ短調 K.626 ディエス・イレ ヴォルフガング・クラウザー Dust man Mr.Big 血 血の暴走乱入デモ CONTROL CRISIS 暴走庵/暴走レオナ hythmic Hallucination 乾いた大地の社 FANATIC WALTZ 荒れ狂う稲光のシェルミー MAD FANTAZY 炎のさだめのクリス The Origin of Mind オロチ 忍の道 如月影二 ART OF FIGHT 藤堂香澄 FUNKY ESAKA 裏草薙京/紅丸/大門 One More コンティニュー CS コンティニューサービス CLUB-M ~青空にフルート~ 裏餓狼伝説チーム「裏テリー/裏アンディ/裏ジョー」 Get n Up 96女性格闘家チーム「キング/不知火舞/藤堂香澄」 龍虎の変 旧龍虎の拳チーム「リョウ/ロバート/タクマ」 かみきり虫 裏龍虎の拳チーム「裏リョウ/裏ロバート/裏ユリ」 DESERT REQUIEM 旧怒チーム「ラルフ/クラーク/ハイデルン」 ダイエット 裏ユリ C62-シロクニ- 裏山崎 Ranking ランキング表示 Kiss Me? 裏ブルーマリー N.D.R 裏ビリー まいまいきゅーん 裏舞 地を這うベース 裏キング ギースにしょうゆ 裏ギース サイコソルジャー REMIX 96 アテナ(単体) Big Boss ボス登場デモ TRASH HEAD 吹き荒ぶ風のゲーニッツ XXX オメガルガール Music of praise スタッフロール サウンドトラック THE KING OF FIGHTERS 98 ULTIMATE MATCH オリジナルサウンドトラック PV